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2021年 新卒採用の季節がやってきた!企業の現場から見た新卒採用についての雑感

2020年も2月に入り、会社の現場でも新卒採用についての話題をちらほら聞くようになってきました。ちなみに筆者の会社は製造業。筆者自身は直接は新卒採用に関わらないのですが、説明会の準備なんかで技術系の部署とかはバタバタしている様子。

一応毎年経団連が指針を発表して、採用情報の公開は3月から、面接は6月から、といった具合にスケジュール感のガイドラインが敷かれていました。しかしこのガイドラインを守らなかったからといって罰則があるわけでもなく、経団連に所属しない外資やベンチャーといった企業には無関係のものなので、有形無実化していたのは周知の事実。

建前で「学業の邪魔をしないため」と言ってはいますがあくまで紳士協定ですし、そんな悠長なことをやっていたら先んじて動く外資やベンチャーに優秀な学生をとられてしまいます。経団連所属の企業としては一応世間の目があるし、会社のイメージを落とすわけにもいかないので、指針を守っているフリはしてても実際はインターンシップと称して青田刈りをやっていたり、特定の大学にはリクルーターを派遣してたり、昨今だとジョブマッチング?と称して実際は面接をやってるのにやってないフリをしてる企業があったり。まあ営利企業の競争なんて所詮は仁義なき戦いですよ。後ろ指刺されないラインを見極めつつ、みんなで工夫してガイドラインを破ってます(笑)。

どうでもいいけど、このジョブマッチングってのはウケますね。最初聞いたときは、へぇそんなことやってる会社があるんだーくらいの感じで何のことだか分からなかったんですが、聞いてみると要は6月より前に面接したいから、呼び方を変えて面接してるだけという。いやー、ご苦労さまです。

経団連からは、2021年度以降に入社する学生を対象とする採用選考に関する指針を策定しないこと、が既に発表されています。要はみんな守る気ないし指針の意味なくね?ってことでやめたってことです。建前とは言えアホらしかったんでしょう。自分達で指針を作ってるのに守ってないじゃねーか!とか言われようもんなら面目立ちませんし、そう考えるとリスクしかないですからね。

年々優秀になっている新入社員

これも現場にいると実感するんですが、年々新入社員の皆さんが優秀になってきています。筆者だけの感想ではなく、部長クラスの方々は皆さん同じ感想を持っていますね。

最近の学生さんは皆さんよく勉強されているんだなと、ひしひしと感じます。英語が話せるとか当たり前になりつつありますし。

二極化が進んでいるとも言われていますが、優秀な人に来て欲しいってのはどこの会社も切実に思っていることでしょう。

筆者の職場でもインターンシップの受け入れはほぼ通年でやっていますし、特に開発系の部署は数少ない理系の学生に興味を持ってもらおうと必死でアピールしています。

最近、産学共同とか産学連携とか、会社が研究費を出して大学の研究室と一緒に何かやろう動きが増えていますが、こういう活動は会社側としては人材獲得が一番の目的だったりします。研究室とのつながりを作り、学生に身近に感じてもらって、就職市場での自社のプレゼンスを上げようという魂胆です。そこでの研究結果は、まあ良いものが出てくればラッキー、くらいの位置づけです。

これから就職活動に臨まれる方に向けてアドバイス。エントリーシートは強い武器になり得ます。

あんまり偉そうなことは言えないのですが、良い結果を得られるように筆者自身の就職活動の経験を踏まえて一つアドバイスを。

ぶっちゃけ今からTOEICで900点取るとか、学会で賞をとるとか、新しいことを始めるとか、付け焼刃では不可能だし意味が薄いので、じたばたしたり焦っても意味がないです。なのできちんとした文章でエントリーシートを書くことに全力を傾けてみてください。きちんとした文章というのは、凝った文章とかそういう話ではなく、言いたいことが端的に伝わる、まとまった文章ということ。

会社によって強弱はありますが、新卒採用では学歴フィルターってのは厳然として存在します。企業側で新卒採用を担当している社員も無尽蔵にいるわけではなく、少人数で回しているところが多く、ぶっちゃけブラックな現場だったりします。なので業務の効率化は必須。エントリーしてきた人全員に会うわけにはいかないし、エントリーシートも全て読むわけにもいかない。なので学歴でフィルタリングして人数を絞るってのは現場の実情からも必要なことです。

一方でエントリーシートを全部読んでいるという奇特な会社もあります。そういう会社の新卒採用の担当者に聞いたんですが、そこではエントリーシートを4段階くらいにランク分けをしているそうです。特筆すべき実績がある人は良い評価がつくのですが、それよりも重視しているのはつまるところ”理路整然とした文章かどうか”だそう。というかもっとはっきり言ってしまうと、さっと読んで何が言いたいのか分かる文章を書けている学生ってのは少ないらしい。全体の数%くらいしかいないそうです。

で、そのエントリーシートのランクはいわゆる学歴のランクと比例するのが実情だそうです。即ち読んでみるとそれなりに偏差値の高い大学の学生の方が、理路整然とした文章を書いている、ということです。

ちょっと酷いことを言っているように聞こえるかもしれませんが、よくよく考えてみてください。これってエントリーシートに理路整然とした分かりやすい文章を書けば、それを読んでもらえれば東大生とも勝負できるということです。十分に武器になる、ってことです。

しかも”これから書くもの”という意味では、競争の条件は皆同じです。優れた実績や経験、あと学歴を今から積み上げるのは時間が足りなくて難しいでしょうけども、文章を書くことならできますよね?今から取り組めて十分な武器になる、しかもクオリティを高められれば上位数%に入ることもできるという、強い武器になり得るのがエントリーシートです。

エントリーシートを書くときは、是非周囲の信頼できる社会人を頼ってみてください

しかしエントリーシートのような、自分を売り込む形の文章を書いた経験が豊富な学生さんは少ないでしょうから、結構苦しいと思います。そんなときは是非周囲の信頼できる社会人を頼ってください。そのときは1歳~2歳上の先輩なんかではダメです。話しやすいかもしれませんが、社会人としては未熟です。もっと豊富な実績と経験のある人が良いでしょう。本当はこういうときは親が最適なんだと思います。親に相談できない、という人は学校の先生でも良いです。気恥ずかしさは絶対あると思いますが、背に腹は代えられないと腹を括り、自分の眼でよく観察して頼るべき大人を見極めて頼ってみてください。

これは仕事の進め方にも通ずる話です。一生懸命にやったプロセスってのは、必ず後の人生で生きてきます。

実際に企業で働いている筆者からすると、そうやって”四苦八苦して工夫してレベルの高いアウトプットを出せる”人の方が、ただ勉強ができる学生より会社に入ってから役に立つ人になるだろうと思います。これは多くの社会人に同意いただけるのではないかと思います。勉強もできるに越したことはないんですが、何のための勉強かってことです。出すべきアウトプットを明確に理解して、動きまくって人の手を借りて仕事を仕上げるってのは、会社に居ても意外とできない人が多いものです。

以上、これから就活を迎える皆さんの健闘を祈ります。ではでは~。

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