新年を迎え、初売りとバーゲンセールが始まっています。
ここ数年は年明けから少し経ってからセールを開始していた商業施設もありましたが(伊勢丹とか)、今年はどこも1月2日の初売りと同時にセールを開始しているところが多いようです。
つーか有楽町、銀座、新宿、表参道あたりをパトロールしましたが、いつも目にするようなショップや商業施設はどこもほぼ例外なく1月2日からやってる様子。
そもそもVIPセールと称して特定顧客向けに12月から初めていたり、WEB通販でもっと早くから段階的にセールを始めてたりするところも多くある中で、セール開始日を後倒しする意味が無いと気づいたってことなんでしょうかね。
なんか年々バーゲンセールの開始時期が早まってる気がしますね。
昔は初売りといえば福袋が売られるくらいで本格的なセールの時期ってもうちょい遅かった気がするんですけどね。
初売りと年明けセールの盛況感
で、全てを見て回れたわけではないのですが、年々お客さんが減っている気がするのは筆者の気のせいでしょうか。
特に今年はどこも全然混雑してなくて、ちょっと普段よりお客さん多くて賑わってるなーくらいのレベル感。
これがいいことなのか悪いことなのか分かりませんが、明らかにお客さんが少ない。
昔は(っていつの話?10年くらい前?)まだドメブラの直営店とかでセール開始日は行列が出来たりしてましたが、今や服屋で行列とか滅多に見なくなりました。
行列を見かけるのはレアスニーカーとか、転売できそうな限定品の発売日くらいでしょうか。
今年に関しては暖冬の影響は大きいと思います。そもそも最近暖かいので防寒着って間に合ってると思うんですよ。
なのでセールだろうと何だろうと、今更この時期に服を買い足す意味が見いだせないんじゃないかと想像します。
安かろうと何だろうと、要らないものは要らない。
筆者も既にプレセールで欲しいものは買っているし、正直今から冬物を買っても着られる期間は短いし、暖冬なので防寒着は今更要らないし、買い足すならユニクロでいいしって気分。
つまりは欲しいものが無い。そして良品はどこもセールにかけないし、いいなと思うものは大概セールになってないのもお約束。くそっ。
やっぱりセールでは欲しいものが見つからない
一縷の望みをかけて、個人的に穴場と思っている有楽町の阪急メンズ館の6Fにも行ってみたんですが、手ごたえ無し。
やっぱりここはヴィンテージアイテムを集めた7Fが面白いですね。
特に先日行ったら古いバブアーとかバーバリー、アクアスキュータムのコートなんかが品揃え充実してていい感じ。
最近人気のアイテムなので、気になっている方は寄ってみると良いかも。
穴空きまくりの、ぼろぼろのバブアーとか、たぶんやめといた方が良さそうなアイテムに心惹かれます。
そんなこんなで全くときめかないセールで無理して散財するのもアホらしいし時間の無駄なので、セールのパトロールは早々に切り上げて普通に欲しいものを探すことに。
そんなこんなで結局買ったのは古着
何もこの時期に買う必要も無いしセールと何の関係も無いものなんですけど、南青山のBLOOM&BRANCHで見つけたM-47前期型のデッドストック 16,000円(税抜き)。
外部リンク<BLOOM&BRANCH Web shop “Vintage 50s French Army M-47 Field Pants Early Dead Stock”>
1947年に採用されたフランス軍の超有名な軍パン。
その前期型なので70年くらい前の古着です。サイズがいい感じだったんですよね~。サイズ43。
軍モノ古着で見かけるサイズ表記なんですが、前の数字が(十の位)がレングスを表していて数字が大きいほど長い。後ろの数字(一の位)がウエストサイズを表していて数字が大きいほど大きい。
今まで良く見かけたのが35とか、かなりウエストがでかいものばっかりで(5だと90cm超くらい)ベルトで締めれば履くことはできるんですが、もうちょい小さいのがあればな~と思ってたので、43はちょうどいいんじゃね?ってことで試着。
若干腰が余るものの全然許容範囲内だし、やっぱりシルエットがめっちゃ綺麗ってことで迷わず購入。
M-47ってユーロヴィンテージのド定番というか代表格みたいなアイテムなので、これからも価値は維持されていくと思うんですよ、たぶん。
欲しい人も世界中で増えるでしょうし、もう生産できないものですからね。
転売して大きな利ザヤが出るほどでは無いとしても、数年使ってメルカリで売ったとしても7~8割程度は元がとれそうなくらいには価値が維持されると思います。
ちなみにこういうヴィンテージ品がセールになってるのはほぼ見たことありません。
ってか70年前のデッドストック品なんて、シーズン毎に売り切ることを求められるブランドの新作とは根本的に違うわけで、セールにする意味も分からないですからね。
そしてもうそろそろこういうクラシックなミリタリー系がトレンド化しそうな気も気もしますし、自分自身がそんな気分なんでしょうね。久々にときめきました。しかしわざわざこの時期に買うってのが、我が事ながら偏屈だなぁ。
しかしこれだけしっかり作られた良いパンツが16,000円(税抜き)で買えるって、古着はいいですね。
このクラスの、作り良いパンツをブランドの新品で買おうとすると3~4万円くらいが相場ですから、半額くらいで買えるイメージ。古着であることの抵抗感がなければ間違いなく良い選択肢になり得ます。
ただ古着ってマニアックなものですし、宣伝するようなものでもない(規模的にもマスに向けた宣伝なんかしたら値段が上がり過ぎて成立しないでしょうし)ので、目利き力というかそもそも”知ること”のハードルが高いんですよね。
知ってる人だけが楽しめる趣味にしてしまうのも、勿体無い気がします。何とかならないものか。。
M-47前期型のサイズ感と着こなし方の補足
M-47のサイズ感と履くときのコツについて補足。
ポイントはウェスト。
レングスはロールアップするとか裾上げするとか、調整可能なのであんまり気にしなくてOK。
どうせジャストレングスとかあり得ない話なので。
裾幅27~28cm(サイズによる)くらいある極太ワイドパンツなのでウエスト5とかを華奢な人が着ると、着崩しを通り越して着せられてる感が強調されます。
特に前期型はほぼテーパードもかかってないズドンとしたワイド型。
生地に落ち感があればまだなんとかなりそうですが、ガッシガシに厚くて硬い生地なので、落ち感なんて欠片も感じられません。
逆に厚くて硬いからパンツ自体がシルエットを形成してくれますし、そこが魅力なんですが。
更に生地の見た目が半端ない土臭さを醸し出していて、雰囲気というか迫力がかなりあります。
複雑さがあるのは良いのですが主張が強いので、やっぱり華奢な方とか若い方が履くと負けちゃいます。
基本的には体つきがしっかりしている人か、雰囲気ばっちりのオシャレ中年オヤジの方が似合うでしょう。華奢な方や若い方はできるだけウェストの合うサイズで履きましょう。

ジャケットはMaison Margielaのノーカラージャケット
インナーはユニクロのラムウールニット
パンツはM-47前期型
極太で土臭い生地感なので迫力が半端ない

シルエットが大変きれい
名作と言われるのも分かります
それにしてもデカいな
合わせるのは白いタートルとか白いシャツとかテーラードジャケットとか、できるだけクリーンなアイテムを合わせましょう。
土臭さは半端無いので他はできるだけ清潔にしてバランスをとることを意識して。
おっさんであればツイードのジャケットとかばっちり合うかと。
靴は革靴で合わせるのがお手軽で良いでしょう。

丈は少しクッションを付けるのが良いかも
まとめ
以上、新年のセールのレポートをしたかったんですが、気づけばM-47のレビューになっているのは何故なのか。何せセール品を買う気になれなかったもんで、仕方なし。タイトルに騙された人、ごめんなさい。。
今日はここまで。
ではでは~。