いきなりですけど、筆者はロングコートが好きです。
長い着丈がほぼ全身を覆ってくれるので着合わせは楽だし、簡単お手軽にかっこよく見せてくれるところが好き。
そしてオーバーサイズシルエットの流行に伴ってコートの着丈も年々長くなってきており、ロングコート好きの筆者にとってはまじで嬉しいトレンドですよ(*´Д`)。
最近だと100cm超えなんて当たり前になってきていますからね。
3~4年前までは95cmくらいでも長いと感じていたことを考えると、トレンドと慣れの力って凄いなと感じます。
この流れはまだまだ続きそうです。
海外の最新コレクションを見ていても、テーラードベースというか、ドレスウェアをベースにしたトレンドは続くようですし、オーバーサイズシルエットのトレンドも続きそうなので、コートの着丈はどちらかというと長くなる流れでが続くでしょう。
ってか続いて欲しい(´・ω・)。
で、これからの時期は春コート。
20年も2月半ばを過ぎ、20SSのアイテムもだんだんと店頭に揃い始めました。
特に春コート等のアウターについては着られる時期が短いせいか、春夏アイテムの中でも比較的早めの時期に店頭に並び、もうどのブランドも大抵は出揃っているようです。
ということで今回は筆者が独断と偏見で選んだおススメの春用コートをご紹介します。
Contents
春コートのすすめ
まず、春コートって何ぞやって話。
冬に着るようなウールメルトン素材等の分厚くて防寒性が高いコートではなく、コットンやリネン、ナイロン、ポリエステル混生地等の比較的薄手の生地でできた春に着用可能なコートのこと。
日本の気候的に春が短く、春が来たと思ったらすぐに梅雨に入るのであまり着る期間が長くないとされています。
ゆえに市場での展開量も少なく、着る人も少ないのが現状。
逆に言うと着る人が少ないので、着るだけで他人と差別化できます。これが春コートをおすすめする第一の理由。
で、第二の理由。
こっちの方を強く主張したいのですが、これからは薄手のコートは夏以外の3シーズン年中着られるだろうということ。
皆さん記憶に新しいと思うのですが、今年の冬はめちゃめちゃ暖かかったですよね?
この暖冬の影響で19年秋冬シーズンはダウンジャケットやメルトン素材のコート等、重衣料品の売れ行きが不振を極めたそうですが、そりゃそうでしょうね。
ダウンとか暑すぎですもん。
筆者はマフラーやストールすらもほとんど使いませんでした。
更に今後はIT技術の更なる発達に伴って生活空間の屋内化がどんどん進むでしょうし、外出時間自体が短くなっていくでしょう。
そうすると厚手のウールのコートやダウンジャケットは過剰品質になり必要なくなります。
ユニクロも暖冬がスタンダードだと考えて商品構成を見直すとコメントしています。
外部リンク<WWD japan “ファストリが20年8月期業績予想を下方修正 暖冬と韓国、香港事業の苦戦受け”>
そうすると、春コートくらいの薄手~中肉のコートを年中着回すくらいがちょうど良いのではないかと思うのです。
春や秋はシャツやカットソーの上から薄手のコートを羽織り、冬はそれにプラスしてニットを重ね着してマフラーやストールを巻けば全く問題なく過ごせます。というか筆者は今年そうしてました。
コートの枚数も必要なくなり、保管のスペースもとりませんし、コスパ的にも良いことづくめ。暖冬万歳(/・ω・)/。
以上が春コート(ってかミドルアウターと呼ばれるような少し薄手のコート)をおすすめする理由です。
実際に筆者は厚手のメルトンコートは全部メルカリで処分してしまいました。
ちょっと寂しかったけど。それでも今年の冬は全然問題ありませんでした。
20SS おすすめしたいコート6選
ということで春コートといっても、ペラペラのものだと流石に冬に着れないので、3シーズン着るという(ちょっと貧乏くさい)目的の達成のため、中くらいの厚さのものを選びたいところ。
その観点で良さそうかなと思ったのが以下6つのアイテム。”着丈長めが好き” という筆者の好みももちろん入っています。
- COMOLI “タイロッケンコート”
- PHLANNÈL SOL(フランネル・ソル) “Motorcycle Coat”
- ATTACHMENT “ハイカウントラバークロス バルカラーコート”
- LA FAVOLA(ラ ファーヴォラ)”WRAP COAT”
- The RERACS “PE/NY LONG MODS COAT”
- LE “バルカラーコート”
おすすめコートその1 20SS COMOLI コットンギャバ タイロッケンコート
言わずと知れたコモリの名作、タイロッケンコート。
19AWのコットンギャバ素材のものは筆者も持っています。
今回の20SSは実物を試着した限りでは19AWのものからライナーをとっただけで、ほぼ同じ。
色は薄めのベージュで、サイズバランスもほぼ同じ。(ほんの少しだけ、1cm程度かな?調整程度に袖が細くなっているかもしれません。)
なので解説としては19AWのときに書いた↓がそのまま参考になります。是非ご一読を。
筆者所有の19AWバージョンもライナーをとれば春用コートに早変わり。
カットソーの上から羽織って袖を折り、春も着倒すつもりです。
おすすめコートその2 フランネル・ソル モーターサイクルコート
PHLANNEL SOL(フランネル・ソル)の”モーターサイクルコート”。
・PHLANNÈL SOL(フランネル・ソル) “Motorcycle Coat”
PHLANNEL SOLとは、セレクトショップ “BLOOM&BRANCH” のオリジナル品のブランド名。
いわゆるセレオリ品(セレクトショップ オリジナルの略)なんですが、後述のLEと同様にドメスティックブランドにも引けを取らない高品質なアイテム展開しているのですが、お値段はドメスティックブランドの6~7割程度という、大変コスパの良いブランドです。
こちらのモーターサイクルコートは2018年から展開されている、ブランドの看板商品のようで、看板商品というだけあってかなりの良品。
着丈は110cm超え。襟は程よくコンパクトで、袖は少し太目だけど絞れる仕様になっているという、トレンドど真ん中のいわゆるバルカラーコート。
ベースになっているのがフランス軍のモーターサイクルコートなので、袖口と腰にベルトが付いており、これが他のブランドにありそうで意外と無い特徴だったりします。
おすすめコートその3 ATTACHMENT ハイカウントラバークロス バルカラーコート
ちょっと余談。
一見して分かるくらい、多くのブランドでバルカラーコート(急にこの呼び方になったけど少し前までステンカラーコートと呼ばれていた形のコート)が展開されているので、なんでだろう?と疑問に思っていたんですよ。
で、色々とスタッフさんに話を伺っているとこの流れを作ったのはどうやら “JIL SANDER” で、現デザイナーのルーシーメイヤー・ルークメイヤーコンビのデビューコレクションである2018SSで発表された、ややオーバーサイズシルエットのコートがかなりかっこよかったのがきっかけだったようです。
まあ、ステンカラーコート(バルカラーコート)なんて定番的な形ではあるんですが、そういうトレンド品になり皆が競争しだすことで良品が多く市中に出回るのは、一消費者としては嬉しい限り。
そしてこのアタッチメントのコートもオーバーサイズシルエット気味のバルカラーコート。
・ATTACHMENT “ハイカウントラバークロス バルカラーコート”
形は19AWで展開されていたものとほぼ同じで、20AWでも展開が続くようです。
こちら、シルエットの良さがおすすめポイントなのですが、特徴的なのが生地と縫製。
まず生地はATTACHMENTで以前から展開されている、ハイカウントラバークロス。
長く愛されている生地で、パリッと張りがあるので服自体がシルエット維持してくれます。
更に今回特徴的なのが縫製で、極力糸を使った縫製をせず、見える部分のほとんどが圧着加工になっています。
これによって縫い目の無いミニマルでシャープな見た目になるんですが、それだけではなく、例えるとマッキントッシュのゴム引きコートみたいになっているんですね。
袖口、裾、襟、前身頃の前立ての部分等(目立つ先端部分のほとんど)がゴム引きのように硬くなっており、そのためシワもできず、形状維持性が非常に強い。
なのでゆったりしたコートなんですけどシャープさが強く出ていて、かつその綺麗なシルエットが全然崩れません。
まさにマッキントッシュっぽいコート。一方で肩や背中の体に沿うべき部分は柔らかくなっていて着心地は犠牲になっていないという、大変完成度の高い逸品です。
個人的にまじでツボで、ほんとに欲しいので財布と相談中。。
厚さもそこそこあるので上述の通り3シーズン着用可能なコートです。
おすすめコートその4 LA FAVOLA ラップコート
お次はLa favola(ラ・ファボーラ)のコート。
元々はテーラードのオーダーメイドのみをやっていた職人さんのブランドだけあって、物凄くクラシックでエレガントなコート。
・LA FAVOLA(ラ ファーヴォラ)”WRAP COAT”
既製服の展開自体が2015年からだそうで、こちらのラップコートは一昨年くらいに始めて見たかな?それ以来定番的に展開されているようで、ブランドを象徴するアイテムだけあって完成度の高い名品ですね。
今期のものはナイロン生地なので、過去にあったコットンギャバジンのものより若干のカジュアルダウンがされているので、タウンユースに向いており、かつより春夏向けの仕様。
元々このコートの持つ重厚さは残しつつも軽さを感じるようになっており、ファッションアイテム的に完成度を増しているように思えます。
大きな襟や身幅、太めの袖が今のトレンドにもハマっており、間違いの無い逸品です。
おすすめコートその5 The RERACS ロングモッズコート
3シーズン可能なコートのおすすめと言えばこちらは外せない。
お前は回し者かってくらいこの “The RERACS” を度々推していますが、やっぱり良いものは良いとお伝えしたい。
こちらのブランドのロングモッズコートは筆者の奥さんが実際に3シーズン使っていまして、年がら年中着てます。
都内程度の気候なら、真冬でも全然問題ないと実証済みです。
高級感抜群でコーディネートもしやすいモッズコート型。
モノの良さの割にお値段比較的リーズナブルと、言うこと無しのブランドを代表する名品です。
注意点が一点あって、春夏シーズンは生地が2種類あるんですね。薄いものと中厚のもの。
3シーズン着用可能という観点で筆者がおすすめしたいのは中厚生地のもの。こちらの方が定番品で、シーズンレスで展開されている生地です。
薄手のものも、良いものなんですが流石に冬に使うのは厳しそう。
もし購入を検討される際はよく確認してすることをおすすめします。
筆者本人が所有しているのはショート丈バージョン。↓の記事で詳しく解説しています。
おすすめコートその6 LE バルカラーコート
最後はこちら、セレクトショップ “L’ECHOPPE” のオリジナルブランド “LE” のバルカラーコート。
先日再販され、待ち望んでいた人も多かったはず。
LEらしくオーセンティックな仕様なんだけど、大きな身幅と袖に対して小さな襟だったり、どこかアンバランスな印象がたまらなく魅力的なコート。
長く愛せることは間違いない逸品。
2019秋冬のおすすめコートの記事でも紹介していますが、大きめサイズで崩して着るのがおすすめです。
ほんとは一番におすすめしたいくらい、良い意味でお値段に見合わない、価値ある良品なんですが、何せ在庫が無い。
先日の再販直後に店舗へ行った時にはまだ残っていたのですが、今はどうだろう。。
もし気になる方は、店舗へ確認してみましょう。
それでも無ければL’ECHOPPEのインスタをフォローし、再販のお知らせを見逃さないようにしましょう。おそらく再販されると思いますので。
まとめ
以上、2020年春コートのおすすめ6選でした。
ほんとはユニクロのおすすめも交えて紹介できれば良かったんですけど、今はおすすめできるものが無いんですよね。。
なのでお高めのアイテムばかりになってしまいましたが、今日挙げたものはどれも間違いの無い名品ばかりです。
一年中使える春コート!いいですよ!コスパ的にも!
今後も良いものを見つけられたらこのブログでご紹介していきたいと思います。
今日はここまで。ではでは~。