今日は筆者が愛用しているフェリージ(Felisi)の鞄(かばん)の話。
都内を歩いていると、ちょくちょく見かけるフェリージのバッグ。一番多く見かけるのはこれですね。ナイロン×レザーのブリーフケース。ってかこれが圧倒的に多い。ちょっとかっこつけたいビジネスマンの定番ブリーフケースかなと。
結構お値段お高めだけど、メンズのビジネス用バッグってトレンドがほぼ無いに等しいし、特にこういう有名ブランドだと、ずーっと同じものを定番で出し続けてることがほとんど。
フェリージのブリーフケースだって、いつからやってんのか分からないくらい、ずっと変わってないし。
なので長期間使うことを前提に、いい物を買っておくってのはアリなんじゃないかなぁと思います。
親子2代で使い続けているフェリージのレザーブリーフケース
で、筆者が使ってるのがこれ。ナイロン素材無しのレザーバッグ。これのライトブラウン。

元々筆者の親父が使っていたものを、親父が定年退職して使わなくなったので「もったいないからくれ」と言って譲ってもらったもの。
なので親子2代で20年以上使ってます。

元の色がライトブラウンで、オレンジがかった明るいブラウンなんですけど、20年経って、見ての通り濃いブラウンに変化してます。
底光りするような、鈍いツヤが出ていて、かな~~り渋くてかっこいい感じに育ってます。
バッグ自体の機能としては、そんなに容量が多いわけでもなく、特に使いやすいわけでもない。まあ普通って感じの機能性。
重いし、ぶっちゃけポーターとかの国産ブランドのブリーフケースの方が使いやすくて良いんじゃないかと思うけど、ここまで育ったレザーってのもなかなか珍しいし、かっこいいので、なんやかんやで使ってます。
ちなみに20年間一回も修理はしてません。大変頑丈にできてますね。
レザーの手入れは必要無い?
そしてレザーの手入れは、年に数回ラナパーを少量塗ってるだけ。ほんとにそれだけ。レザークリーナーとか、手の込んだ手入れなんかは一切してません。
このフェリージのバッグに使われているのが経年変化が出やすいバケッタレザーだから、というもの理由なのかもしれませんが、ごくごくたまにラナパーをちょびっと塗るだけで、20年でこれだけいい感じに育つわけです。

ブーツ:マルジェラのタビブーツ
バッグ:フェリージ
レザークリーナーで汚れを落とす、とか手の込んだ手入れは一切やってないし、必要無し。個人的にはラナパーすら必要無い気がしなくもない。。
たまに革の手入れのマニアの人が「ラナパーは革に悪い」とか仰ってますけど、どうなんでしょうね。
少なくともラナパーを少し塗るだけの簡単な手入れで20年過ごしても、ここまでいい感じに経年変化するよ、ってことは証明できてますからね。
そもそも「革に悪い」の明確な定義を聞いたことがなく、なんとなくの印象で言ってることがほとんどなのかな?よく分からん。
つくづく思うんですけど、ベジタブルタンニンなめしの革とか、バケッタレザーとか、そこそこ良い(とされている)革であれば、過剰な手入れは必要無いと思うんですよね。
たまにブラッシングして、汚れたら軽く水拭きして、カビが生えない程度に通気性のある場所に保管して、定期的に使う、これだけで良いんじゃないの?
せいぜい、かさかさに乾いてしまうのを防ぐためにラナパーとかミンクオイルを年に数回縫ってあげるだけで、実際のところ十分なんですよね。そしてそういう市販のものでなくても、手の脂とか、顔の脂をこすりつけるだけでも全然代用可能ですし。
革の手入れは20年間ラナパーだけで十分だったよ、という話
良く見かける “凝った革の手入れ” みたいなことをしなくても、20年間いい感じに使い続けられて、かっこよく経年変化もしますよ、という話でした。
実際に20年使い込んで育てた実績があるんで、そこそこ説得力はある話だと思うんですよねぇ。
以上、今日はここまで、ではでは~。