煎り酒って知ってますか?
室町時代末期に考案された調味料で、醤油が普及する江戸時代中期頃までは食卓に欠かせない調味料として広く使われていたもの。日本古来の伝統的な調味料ですね。しかし醤油の方が保存利いて味が濃いので、だんだんと醤油に取って代わられ使われなくなっていったそうです。
現代でも買えるのですが、筆者は銀座三河屋のものを常にストックして使っています。これがもう一度使うとやめられなくなるくらい美味しくて使いやすいんです。

右は何でもないので気にしないで
煎り酒の製法
作り方は日本酒に梅干しとがつお節を入れて煮詰めて漉す、というシンプルなもの。作り方によってはお酢や昆布を使ったりもするようですが、製法からして食材の旨味を抽出して使うという非常に日本ぽい調味料です。
たまにメディアでも紹介されており、銀座三河屋が古来からの製法を研究して再現したというこちらが有名です。
煎り酒のお味は?
醤油ほど塩分がなくて、旨味の強いまろやかな味です。
誤解を恐れずに例えると、パックの納豆を買ったときに付いている「たれ」ってあるじゃないですか。あれです。あの納豆のたれから化学調味料っぽさを無くしてクリアに、上品にした感じです。
筆者は納豆が好きであの納豆のたれの味も大好きなので、もう一発ではまりました。納豆のたれ美味しいよねって方!挙手!そんなあなたに一押しです。
使い方は?
あっさりしたたんぱくなものに合わせるのが良いとされています。
筆者は、卵かけご飯に少したらしたり、イカや白身魚や貝の刺身、豆腐につけたり、納豆にネギとかを足した時にほんのちょっとたらしたり、和のさっぱりしたメニューに抜群に合います。
たらすだけなので手間いらずです。
ついでに言うと、わざびがめっちゃ合います。
卵かけごはんとか、そういう日常的なB級なメニューを上品な味に引き上げてくれるのがポイント。料亭の味にしてくれるというか。料亭行ったことないけど。
おすすめの煎り酒
三河屋の煎り酒が上品なお味で良いです。
お値段は600ml(大瓶)で1,300円。量はこの600mlのものおすすめ。キッコーマンの醤油が600mlで300円くらいなので、まあ高級品です。ただ納豆のたれって少しで十分に風味も味もあるじゃないですか。あっさりしたものにつけるから少量で十分なんですよね。なので日常的に使っていても600mlあれば2~3か月はもちます。

600ml 1,300円
これがおすすめ
ということで煎り酒の紹介でした。評判になるだけあって大変良い調味料です。いつものメニューにほんの少し足すだけで日常が上質なものになるという、そこが好きです。
ではでは。