先日青山を歩いてたらファッション雑誌のスナップを撮られた。娘(2歳児)と一緒に。
スナップってあれね、街角スナップってやつ。
前にも撮ってもらったことはあるんだけど、娘と一緒は初。娘といちゃつきながら歩いてたら声をかけられた。
スナップって手軽そうに見えて思いのほか時間とられるし、分かる人は分かると思うけど子連れって行動が制約されてイレギュラーに対応しづらく、面倒さはあるのだが、親子で一緒にどうすか?って言われてなんとなくテンション上がってOKした。
パパ的に娘と一緒ってのはなんか嬉しいのである。
娘も興味深そうにしてたし、掲載されるかどうかは分からないけど、まあ大きくなったときの思い出になったらいいなぁ的な感じ。
自分はどうでもいいから娘を載せてくれ。
昔はとっても権威があったファッション雑誌だが
雑誌のファッションスナップって掲載されてるのショップ店員さんとかばっかだし、身内で撮ってるだけのヤラセみたいなもんじゃないの?と言ってる人もいたけど、意外とちゃんと通行人を撮影しているのである。
たぶん誌面を埋めるのに必要な枚数を撮れなかったときに、ショップ店員さんとかに頼んでるんじゃないかなぁ。知らんけど。
それにしてもファッション雑誌って斜陽産業の代名詞みたいなイメージだけど、今どんな感じなんだろう?
ってことで日本雑誌協会が公表している発行部数から、とりあえず有名なMEN’S NON・NO(メンズノンノ)の発行部数を調べてみた↓
- 2010年1月~3月:226,667部
- 2020年1月~3月:78,000部
10年で約6強減。強烈。きついですなぁ。。
売上規模がどうなってるかは分からんけども、売上も3分の1だったら製造業なんかだと赤字どころの話ではなく、固定費も賄えていないので一刻も早く事業撤退っていう感覚。
思えば最近はファッション雑誌を見る機会がほぼ無い。理容室の待合スペースに置いてあるのを、待ち時間にちょろっと眺めるくらい。買って読むことは無い。
昔はなぁ、友達うちで回し読みとかしてたなぁ。。
今はもうほとんどの人にとってファッション情報を得る手段ってインスタ&インフルエンサーだろうし、筆者もそう。SNSの方が情報早いし、ブランドも細かく情報発信してくれるし、利便性が比較にならない。
ファッション雑誌を買う理由って、美容室とか病院の待合室に置いておくとか、アパレル関係者が買うなら分かるものの、一般人が買う必然性って無くなりつつあるんじゃなかろうか。お金かかるし。
昔々、筆者が高校生の時くらい(20年前くらい?)はファッション雑誌ってすごく権威があった。
載ってるアイテムは憧れだったし、学校内で誰かが街角スナップされたなんて話があったときはほんとにやばかった。
田舎の高校だったもんで、雑誌に載ったとかもうね、スターよスター(死語)。おしゃれでかっこよくて有名なバスケ部の先輩がファッション雑誌に載った!とか、学校中で凄まじいニュースになってた。甲子園出場決まったの?ってくらいの盛り上がりで、マジで学校の英雄。そういうのに限って勉強もできたりするもんだから、何その役満?っていう、シコって寝るくらいしかやることない大半の思春期男子達の憧れと嫉妬の入り混じった複雑な感情をこれでもかってくらい刺激してくれてた。ファッション雑誌ってそんな存在だった。
最近は街角スナップ撮るのも大変みたい
そういう青春時代を過ごした筆者以上の世代の人にとっては、雑誌のスナップって今でもほんのりと憧れみたいなものはあるんじゃなかろうか。
しかし30代にもなって「雑誌のスナップに載った!」とか、高校生のときと違って自慢する相手もいないし、何よりそれでモテるなんて話は無い。なんか寂しい。
むしろ今は顔出しで写真が載ること自体がリスクだと思う人もいるし、撮らせてくれる人も確実に減ってるだろう。まあよくよく考えたら普通に歩いてて「写真撮らせて」って声かけられるとか、ちょっと怖いわな。
ちなみに筆者の知る限り、メンズファッション雑誌ってスナップ特集が組まれていることが多いのは、だいたい8月とか12月くらいのセール前後の時期。そして誌面を作るリードタイムが3か月くらいのようで、5月や9月あたりに街中で撮影してるところをちょいちょい見かける。
なので5月のゴールデンウイークくらいに半袖着てたり、9月下旬あたりにコート着てたり、要は季節を先取った格好をしてる人は雑誌的にありがたいようで、スナップをお願いされることが多いみたい。
カメラマンのお兄さんいわく、今年はちょうど夏の撮影時期(5月頃)がコロナでの外出自粛期間と重なってしまい、街に人はいないし、声かけても断られるしで大変だったらしい。
こんな世の中だからか、最近のカメラマンさんは丁寧で凄く腰が低い。娘を一生懸命あやしてくれたり、ホスピタリティ高めの感じのイイ人達である。撮られて悪い気はしない。
声かけられたら是非協力してあげましょう。恥ずかしがらずに。いっぱい撮れたら彼らも助かるはず。
スナップを撮ってもらうには?
もしスナップされてみたい!という人がいれば、5月や9月の連休あたりに季節を先どった、というかむしろ少々先取りすぎでは?っていう違和感ありありの服装でウロついてれば遭遇するかも。
あとたぶん帽子被ってるといいかも。髪型の良し悪しが関係無くなるから、ファッション的なハードルが下がる。
場所は表参道青山あたりだと見かけたことあるのは、表参道ヒルズ横のラルフローレンのあたりとか、コムデギャルソン青山店のあたりとか、H beauty&youthのあたりとか。
二人組で一眼カメラ持った人が道端に突っ立ってればたぶんスナップ撮ろうとしてるはずなので、ゆーーっくり前を通り過ぎてみましょう。
以上。