働き方を考える

社会人のキャリアプランってなんだろう?現場で感じた現実

今日は社会人の鬼門?”キャリアプラン”についての雑感を。

これからの社会人は「自分でキャリアプランを持たなければならない」と言われて随分経ちました。これから就活を開始する学生さんも一度くらいは聞いたことのある話でしょう。

ただ社会人の皆さんで “キャリアプラン” なるものを常日頃から意識している人ってそんなに多くないんじゃないかと思いますが、どうでしょうか?

ってかぶっちゃけ皆あんま考えてなくない?世間的には一流と言われるような会社に勤めているエリートサラリーマン風の優秀そうな方々でも、あんま考えてないですよ。考えてるフリはしてますけど。

逆にそういう人達の方が、会社の経営が安定的であるが故に考えてないかもしれない。特にバブル世代付近の50代前後の方々。「キャリアプラン・・・・・・どうやって考えるんですか?」みたいな人が普通にその辺にいますからね。

なのにこれから社会に出る学生さんには偉そうに、キャリアプランを語れ、とか言うわけです。世代間格差ってことなんですけど、昨今の学生さんが超えなきゃいけないハードルがいかに高いものか、それを超えてきた学生さんがいかに優秀か、想像に難くないでしょう。

そういう意味で、氷河期以降の人達は嫌が応でも考えなきゃいけなかったし、入社時からそういう話を求められてきた人達なんで、人によるところはありますが大抵なんらかのビジョンは持っているように思います。社会人になってからも学校に通って勉強を続けている方とかも、数は少ないですけどいますからね。

しかしどの世代にも共通して「これからどうしようか。このままで良いんだろうか。」という漠然とした不安のようなものを抱えている方は多いと思います。その不安を原動力にして色々と考えを巡らせている人はおそらくたくさんいるでしょう。

ただそれが “キャリアプラン” とかそんな大げさな、ご立派なものかと言うと違和感があるんですよね。

そもそもなんですが、景気なんて一寸先は闇だし、今自分が所属している事業体の業績の2~3年後を予測しろったって、与えられる情報が限定的な普通の社員には無理でしょう。当たり前の話ですが、社会の状況や経営環境をコントロールすることは個人には不可能なです。そんな中で「どういうキャリアを歩みたいか計画しろ」って言われても無理なんですよ。不確定要素が多すぎて計画なんて成り立たない。大多数の人は与えられた状況の中で精いっぱいやるしかないんです。

じゃあなんで「キャリアプランを持て」としつこく言われるのか、ちょっとナンセンスじゃないのかとずっと不思議に思ってたんですが、先日少し納得できたんですよね。

少し前になるんですが、筆者が所属する事業体の業績が急激に悪化してきまして、色々あってそこから出ることになったんですね。なので別の会社に転職するか、今の会社の中で別の事業体へ異動するか、という選択をしなきゃいけなくなり、色々な人に相談したんですよ。そこで「ああ、世間で求められているキャリアプランってこういうことか」と気づいたんです。

人事権を持っている人にとっては「何がしたくて」「何ができるのか」が明解な人の方が扱いやすいんですよね。はめ込み易いというか。

だって「何がしたいか分かりません」「何ができるのかもはっきり分かりませんが、今までこういうことはしてきました。」「どこでもいいんでどこかのポジションにはめてください。何でもやりますから。」「頑張って働きます。」なんておっさんが来たら困りません?この人をどう扱えば生産性が上がるのか、皆目見当もつかないですよね?

人事権を持つ人からしたら「何それ、お前がどうすれば役に立つのか俺に考えろって言ってんの?」ってことになります。いやこれまじな話。いくら優秀そうな人でも、こういう態度で来られると困るわけです。

もっと言うと、人間はやりたいことをやっているときの方が生産性が高いのが普通なので、何がやりたいのかってのは人事を考える上でかなり重要なファクターだったりするんですが、そもそもその人が何がやりたいのか、なんてことは他人じゃ分からないじゃないですか。その辺のおっさんが何をやりたいかなんて、普通の人は興味もないし、知らんがなって話です。本人しか分からないんです。

だからイヤでも主張しなきゃいけない。かつ”やりたい”だけじゃダメなので、”何ができるのか”を実績等の裏付け込みで主張しろってことです。

まあ考えてみれば当たり前の話なんですが、逆にこういう話が必要なかった時代があったってことが不思議ですよね。高度経済成長期というのはそういう時代だったんでしょう。深いことを考えなくてもとりあえず仕事はあると。しかし時代は変わり、一つの事業の寿命は長くて30年と言われ、今は必然的に大抵の人は必ず1回は職場を移ったり転職しなければならない時代です。だからキャリプランなるものが求められるようになったわけです。

つまり「今まで自分はこういうことがやりたくて、こういうことをやってきました。こういう実績があります。なので今後はこういうことがやりたいし、そこではこういう風にお役に立てると思います。いかがでしょうか?以上を踏まえてお役にたてそうなポジションがあればそこで使ってください。」と言えるようにしておけよというのが、最低限求められるキャリアプランなるものの正体なんじゃないかなと思います。

キャリアプランなんて小難しい言い方しなくても、要はそこだけ理路整然と説明できれば、何とかなるんじゃないかなと思います。いやそれでも難しいんですけどね。

学生でも社会人でも要点は同じです。学生さんの方が経験が浅くて、話せるネタも少ないから説得力に欠ける分(キャリアが浅い)、不利だと思います。しかし、しばらくは競争相手も同じ学生でしょうから条件は同じはず。逆に年齢を重ねているとそれ相応の説得力が求められるし、周りも同じ長さのキャリアを積んできた人達なのでハードルは上がって当然でしょうね。

嫌が応でもこれからの時代で必要とされる話ではありますが、”キャリアプラン”なんて大げさに考えずに「何がしたくて」「何をやってきて」「何ができるのか」「これからどうするのか」を肩の力を抜いて自分なりに考えればそれで結果は得られるんじゃないでしょうか。どうせみんな大して立派なことは考えてないですから。

今日はここまで。ではでは~。

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