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正しい情報を得よう!新型コロナウイルスへの対策の政府見解を簡単に解説

感染拡大が進み、深刻さを増してきている新型コロナウイルス感染症(新コロ)。この話題も今回で3回目。

(前回までの投稿はこちら↓)

こういうとき、災害のときなんかでもそうなんですが、色んな人が言いたいことを言うし、政権批判をしたい人がポジショントークを始めたりするので、リテラシーが無いと正しい情報が何なのか分からなくなりがちです。

特に今はSNSによって誰でも情報発信できるので、ただぼんやりとSNSを見ているだけだと自分が何を見聞きしているのか、分からないまま流されることになります。テレビも、マスクが品薄です~、とか、怪しげな専門家の話とか、芸人のコメントとか、さして重要でもない、どーでもいい話を流してますからね。 そんなものばっかり見せられていると何が起こっているのか、焦点がぼやけて良く分からなくなります。

まずは公式(中央省庁)の発信している情報を見よう!

災害時は信頼のおける、質の高い情報を得るべきなんてことは言うまでもない話。じゃあ信頼のおける情報って何さ、って話ですが、一般人が入手できる中で一番信頼度の高い情報は中央省庁が発信している情報。公式の情報ですね。今は公表されている話であれば大抵はウェブサイトに記載されてますから、ググれば一発で見れます。

「政府はいつも自分達に都合の悪い話は隠蔽しているんだ!信用できない!」

という意見や思想をお持ちの方もいらっしゃると思います。

まあ都合の悪いことを言わないことはあるでしょうけども、仮にも公的機関が嘘八百並べ立ててるなんてことはあり得ないですし、こういうときに嘘ついて後で困るのは自分達ですからね。今一番情報を持っていて主体的に対策を講じているところの情報が一番信頼性高いなんて当たり前の話ですから、まずは厚生労働省のウェブサイトを見ましょう。昔はこういう情報ってテレビを通して得るしかなかったんですが、今はテレビなんて通さずとも簡単に見ることができますから。

もっと言うと、経団連に属している会社なんかも、省庁の情報を元に動きますからね。今回のような災害のときは特にそう。ってか大きな会社だと空気読んでね的な圧力がかかって、従わないと後でいじめられるので逆らえないってことでもあるんですが、世の中を動かす

更に言ってしまえばマスコミもこれらの情報を脚色して流しているだけですから、バイアスのかかってない生の情報を取りに行った方が良いわけです。

2/26時点の厚生労働省 公式見解を解説

ということで厚生労働省のウェブサイトに記載されている情報が↓です。

 外部リンク<厚生労働省ウェブサイト “新型コロナウイルス感染症について”>

 外部リンク<厚生労働省ウェブサイト “新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解”>

ここからいくつか引用しつつ、解説したいと思います。

まずはこちら↓

このウイルスの特徴上、一人一人の感染を完全に防止することは不可能です。
ただし、感染の拡大のスピードを抑制することは可能だと考えられます。そのためには、これから1-2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります。仮に感染の拡大が急速に進むと、患者数の爆発的な増加、医療従事者への感染リスクの増大、医療提供体制の破綻が起こりかねず、社会・経済活動の混乱なども深刻化する恐れがあります。
これからとるべき対策の最大の目標は、感染の拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすことです。

引用元 厚生労働省ウェブサイト”新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解

断言はしないにしても、もう感染拡大は不可避、ほぼ確実に流行するって言ってます。ただ感染拡大のスピードを下げることはできるので、その方向でやるしかないと。

こちらの図がまとまっていて分かりやすいですね。

引用 厚生労働省ウェブサイト “新型コロナウイルス感染症について

これから拡大することはほぼ間違いなく、拡大自体は防げない。しかし一気に感染者が増えて人数が多くなると医療体制の限界を超えちゃう。なので拡大スピードを抑えてゆっくり拡がるようにしつつ、その間に医療体制を整え、対応可能な範囲内に患者数のピークを抑えよう、そして十分な治療ができるようにしてかかってしまった人達の重症化を抑える、という作戦でいこうというのが政府見解ですね。

これから1~2週間、感染拡大が抑制できれば増加スピードが抑えられるだろうと踏んでるんだけど、

(2)感染経路などについて

 これまでに判明している感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫感染と接触感染が主体です。空気感染は起きていないと考えています。ただし、例外的に、至近距離で、相対することにより、咳やくしゃみなどがなくても、感染する可能性が否定できません。

 無症状や軽症の人であっても、他の人に感染を広げる例があるなど、感染力と重症度は必ずしも相関していません。このことが、この感染症への対応を極めて難しくしています。

引用元 厚生労働省ウェブサイト”新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解

つまり、感染は飛沫感染と接触感染が主な要因なんだけど、距離が近いと空気感染しちゃう。

また、症状のない人も、それぞれが一日の行動パターンを見直し、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされるような環境に行くことをできる限り、回避して下さい。症状がなくても感染している可能性がありますが、心配だからといって、すぐに医療機関を受診しないで下さい。医療従事者や患者に感染を拡大させないよう、また医療機関に過重な負担とならないよう、ご留意ください。

 教育機関、企業など事業者の皆様も、感染の急速な拡大を防ぐために大切な役割を担っています。それぞれの活動の特徴を踏まえ、集会や行事の開催方法の変更、移動方法の分散、リモートワーク、オンライン会議などのできうる限りの工夫を講じるなど、協力してください。

引用元 厚生労働省ウェブサイト”新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解

なので人口密度が高い状態がやばい。満員電車とか、イベントとか、会議とか。そういう状況を可能な限り避けてくれ、って言ってます。

何故こうなったか?↓

2019年12月初旬には、中国の武漢で第1例目の感染者が公式に報告されていますが、武漢の封鎖は2020年1月23日でした。したがって、その間、武漢と日本の間では多数の人々の往来があり、そのなかにはこのウイルスに感染していた人がいたと考えられます。

引用元 厚生労働省ウェブサイト”新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解

封鎖の前に日本に入り込んでいたから、ってことですね。

世界的な流行も不可避!?

ほぼ同じことをアメリカCDC(疾病対策センター) も言っていて、もはやアメリカで感染が広がるかどうかが問題ではなく、いつ広がるかという問題になりつつあり、いずれアメリカでも拡大することになるので影響を最小限に抑えることが重要、とコメントしています。

日本だけではなく、世界的にもうそういうステージに入っている、ということですね。

対策の継続と自粛ムードはいつまで?

イベントや集会が相次いで中止になっていて、自粛ムード一色って感じですが、どうでしょう?こう説明されると当たり前のことをやっているように思えるのは筆者だけ?

筆者の勤める会社でも、政府見解に従って大人数での会議や、出張外出は原則禁止、イベントへの参加も中止、満員電車も極力避けて時差出勤やテレワーク推奨と、事業部によってはテレワークを原則にする等、日を追うごとに対策が強力になってきています。

この先どうなるか分からないけども、まずは政府見解に従って1~2週間は大人しくしようということです。無茶しても後々ろくなことにならないですからね。

会社も同じだと思うのですが、公式に理路整然と説明されて筆者は妙に納得しました。いかがでしょう?どこまで信用するかは人によって違って良いと思いますが、公式情報ってのは一見の価値ありだと思います。

これからどうなるのか。特にオリンピックとか、IOCのおじさんが口を滑らせてましたが、果たして。。

今日はここまで。ではでは~。

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