テクノロジーの進歩によっていつかは在宅勤務が当たり前になるとは思ってたけども、コロナの影響で在宅勤務化が前倒しで進んだのは日本だけではない様子。
外部リンク<日経新聞 “在宅勤務が標準に 欧州は法制化の動き、米は企業主導”>
筆者が勤める会社でも在宅勤務化は進んでいて、自身もかれこれ2か月くらいは会社に行っていないですね。必ずしも会社に行かなくてもあんまり問題無いし、なんとかなるなってのが個人的な感想。
周りの話を聞いててもみんな同じように思っているようで、上から下まで、もう以前の状態に戻すつもりは無いってことでコンセンサスとれてそうな感じですね。
日本だけに限っても、そういう会社は増えいくのではなかろうか。
こうなってくると、在宅勤務が普通になっている会社とそうでない会社では、会社の競争力に直結してくるでしょうね。
在宅勤務が当たり前=働きやすい環境を整えてる、進んでる会社=ホワイト企業
在宅起業はダメ=従業員のことを考えてない古臭い会社=ブラック企業
みたいなイメージ。在宅勤務に限らなくても、普通に考えてフレキシブルな働き方ができる方が良いに決まってるし、多くの人はそういう会社の方が良いでしょう。
場所に縛られない働き方ができるかどうかが、勤務先を選ぶ際の重要な要素になるのは間違いない。
優秀な人を集められるかどうかが、最重要の経営課題になっている昨今、これはもう企業にとっても死活問題でしょう。
在宅勤務が普通になっている会社の方が家賃も減らせて、通勤費も圧縮できる分、コスト的にも有利になりますしね。
そんな感じでどんどん在宅勤務化が進んでいくんでしょうけど、単純な合理性のみで図れないのが人間社会。
オンラインで済むものはオンラインで、となってくると、今度は逆に直接会うことや、個人に対する信頼感といったアナログな価値が重要度を増すであろうと思われます。特に個人に対する信頼感の重要性は増すでしょう。つまり、普通の会社員であっても意識して個人のブランド力をつけた方が良いだろうという話。
なぜなら、人は “信頼できる相手” に仕事を頼むものだから。大きな仕事だったらなおさら。むしろ、少し英語が苦手とか、多少能力的に劣っていても、今まできっちりやってきてくれたとか、細かいことを言わなくても分かって完成度の高い仕事をしてくれるとか、かゆいところに手が届くとか、そういう信頼感のある相手に頼みたくなるのが人情だし、今だって普通の話。
合理的に考えれば一番能力の高い人に頼むのがベストなんだろうけど、必ずしもそうはならず、”身近な信頼できる人” に頼むものです。
例えば、友達や知り合いが働いているお店に、なんとなく行っちゃうことってありません?合理性という視点だと、ネットか何かで調べた上で評価の高いお店に行くのが良いんでしょうけど、友達や知り合いがいるってだけで合理性を無視して行くのが人間ってもの。評価が高いとかそんなことより、友達や知り合いの方がブランドとして機能してるってことです。
もしかしたら、不確実性のある評価よりも、一定の質が保証されている方を選ぶのはむしろ合理的なのかもしれない。いずれによせ、質を保証してくれると感じること、これがブランド力や信頼と呼ばれるものの力です。
在宅勤務が当たり前になると、直接会えないので仕事での信頼関係の構築の難易度は上がります。今までは職場に行けばイヤでも顔を合わせていたので、何となく受け身で仕事してても、単純接触効果で信頼関係は作られていたけども、これからはそうはいかなくなりますよね。会う頻度が下がる分、意識して信頼を醸成する必要が出てきます。
下手をすると顔すら覚えてもらえないなんてこともザラに起こるでしょうし、そういう信頼とかブランド力がある人と無い人の格差は広がるでしょう。
ただ、難しく考える必要は無くて、頼まれた仕事に対して100%以上のアウトプットを出すとか、明るく挨拶するとか、課題に対して自発的に関わるとか、周囲に良い印象を与える行動を積極的にとればいいだけの話。
更には、大事なことを決めるときとか、相手に腹落ちして納得してほしいときとか、共感して欲しいときとか、信頼関係を高めるためには直接会う方が有利なので、どこかリアルであっておくように心がけるとか。
そういう今までも当たり前だったことを、もっと強く意識していけば信頼は作られていきます。
自分で変えられる不確実性は意識してコントロールしましょうって話でもあります。
逆に言うと、意識してそれができない人には厳しい時代になるのかも。
というか既に筆者の身近でも兆候は出ていて、今までいまいち信頼できなかった人は干され始めてますね。。
今日はここまで。ではでは~。