電機業界と日本の会社のよもやま話

延期か中止か?2020年 “超巨大公共事業” 東京オリンピックに思う意思決定のあるべき姿

WHOがパンデミックと表明するなど、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。

株価の暴落も始まり、社会生活と経済への悪影響も深刻化していますが、

  • 医療体制
  • 正常な金融システム

今はこの2つを死守することが最優先。

世界各国が必死でこの2つを守ろうと努力していますが、今後はその成否が各国の明暗を分けることになるでしょうね。

そして優先順位は下がるけど、日本人としては気になるのが7月末に予定されている2020年東京オリンピック。

2020年 東京オリンピック やるのか、やらないのか、延期するのか?誰がいつどうやって決める?

※2020年3月24日 追記

安倍総理がIOCバッハ会長と会談して、オリンピックの1年程度の延期を提案したとのこと。これでほぼ延期は決まったと思われます。(1年後でも微妙な気もするけども。。)ブログでこんなこと↓書いておいてなんですけど、思ったより早く決めたな、という印象。至極まっとうな、妥当な判断ですが、政府の決断と安倍総理のリーダーシップに素直に関心しました。素晴らしい。

想像するに、5月初旬くらいまでには決めなきゃいけないだろうし、そうすると検討の時間はあと1月くらいしかないわけです。

しかし、2020年3月14日現在では、森会長、小池知事、橋本五輪相、政府、みんな揃って「延期とか中止とか、無観客開催とかもってのほか!一切考えてない!予定通りやるんだ!絶対開催する!」と言い切ってます。

見かねたトランプ大統領が「延期したほうがいいんじゃね・・・」と言い出す始末。

中止になったら元も子もないんだから、延期する方向に話を持っていくのが賢明でしょ?って助言してくれてるんだと思いますし、

まともな事を言ってるように聞こえるのは筆者だけか?

自分用のメモとして書いておきたいんですが、約1か月後の4月末から5月初旬にかけて、次のような流れで延期(もしくは中止)が決まると思います。

  • WHOが「東京からコロナが拡散することになるかもしれないから、オリンピックの開催には賛成できない」って言う。
  • IOCが「WHOがそう言うなら仕方ねぇ。。」と開催延期(もしくは中止)を決める。
  • 日本の森会長、小池都知事、橋本五輪相が「俺達はやれると信じてるけど、IOCが決めたことには私達の立場では反対できない。一方的な決定に憤りを感じるが、従わざると得ない。無念なり。」(≒自分達が決めたのではない)って言う。

自分達のことですよね?

やるか、やらないか、延期するのか、そんな大事なことを何故自分達自身で決められないのか?

オリンピックを誘致したのは、世界中から観光客を呼び込むきっかけとそのための整備だったり、東京の再開発や技術開発、事業開発を進める口実、要はお金を使うためのコンセンサスが欲しかったことが理由、というのは周知の事実でしょう。

つまりは超巨大な公共事業なわけです。見も蓋も無い話だけど。

開発をしたいなら堂々とそう言ってやればいいのに、オリンピックを誘致しないとやれないとか、大人の世界は面倒くさいですね。

公共事業だから、それで仕事を得ている人も大勢います。数十万人?数百万人?無くなったら困る人が大勢いるわけです。

そんな状況下で自分が責任ある立場の人間だったと想像してください。数万人、数十万人が成功を信じて頑張ってる中で「中止しよう」なんて言えます?その空気感に耐えられます?普通の神経してたら無理じゃない?

それでもそれを言うのがリーダーだ!ってのは全く正しいし、優秀なリーダーってのはそうあるべきだと思います。

けどそんな人、滅多にいなくない?いわゆる調整型のリーダーなら尚更でしょう。

“諦めません” と言うのが当事者。”やめようって言ってあげる” のが経営者の仕事。

これ↑、私が知る経営者の中で最も尊敬する人の言葉なんですが、至言だと思ってます。

筆者は今いる会社の中で新規事業にチャレンジしたことがありまして、上手くいかなくて悩んでたことがありました。

そのときに色々な人に相談していた時期がありまして、これはそのときに聞いた話の中で聞いたフレーズです。

社長として色んな事業を成功させたり、潰してきた人なんですが、新しい事業を起こすときの心得みたいな話を聞き、ついでに言ってたのが「新規事業は、やめたり見直すタイミングとか、どうなったらこう見直すとか、事前にマイルストーンを作っとかないとダメ」。

自分も組織の一員として新しい事業に挑戦したのでよく分かるのですが、大勢の人を集めて一丸となって取り組み始めると勢いがついちゃって、舵が効かなくなります。

特に情勢が厳しくなってくるとその傾向が強まります。ルーチン化されてないから労働時間も長くなるし、「このままじゃまずいんじゃないの?」みたいな冷めた意見は嫌がられる空気感が醸成されるんですよね。みんな頑張ってるのに水をさすなよ、みたいな。

事業責任者は、事業がストップされたら自分も含めてメンバーの立場が危うくなるので、役員に向けて「上手くいきます」という話を作り始めて、上が聞きやすい形に整えるように動くので、だんだんと何が真実なのか分からなくなってきて、現実を直視する機会を失っていきます。

客観的に見たら「このままじゃダメでしょ」って状態になっていても、当事者は自分からはやめられないんです。自殺するような話ですから。当事者にそれを強いるのは酷です。

それを知っているから「もうやめようって言ってあげるのが経営者の仕事」というフレーズが出てくるんです。

撤退の仕方まで決めておくから、新しい事に取り組める

そういう賢明な経営者がいて、的確に判断してくれれば良いのですが、

そうではない場合は、事前に撤退や計画変更の基準を作っておかないといけないわけです。

筆者が取り組んでいたときはそれができず、結局ボロボロになって失敗しました。ダメだと分かってても突っ走るのを止められなかったのを、深く後悔してます。

集団心理ってのが如何に怖いか、身をもって知りました。

そしてそれを止めるのがどれだけ難しいことかも痛感しました。

そのときの学びが、「事前に撤退や計画変更の基準を作っておかないと、新しいことに取り組むなんて怖くてできなくなるな」ってこと。だって一回突っ走るとボロボロになるまでやっちゃうから。

逆に言えば「新しいことに積極的に取り組むには、撤退の仕方まで決めておくことが必須」ってこと。

たかだが会社の事業程度の話だから、こうしてネタにしていますが、これってめっちゃ怖い話ですから。

そうやって一度、撤退の基準を決めずに集団心理のノリで突っ走って、国を滅ぼしかけたのが前の戦争でしょ?

そりゃあマッカーサーにも「ドイツは確信犯で戦争をしたけども、日本はまことに無邪気であった」と言われますよ。

とりあえず、優秀なはずの日本人もその辺りは全然進歩して無さそうだけど、今回のオリンピックは外国が決めてくれそうなので安心して見ていられますが、

何か物事を見極めるときに、やろうとしている集団が「失敗したり、上手くいかなかったときにどうするつもりなのか」という視点で見るのは超大事です。

後ろ向きなことを言うやつはダメなやつだ!ってノリだったらヤバイと思ってOKでしょう。

今日はここまで。

ではでは~。

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