こちらのブログを始めて約4か月が経ち、記事数も100を超えました。
一日のPV数は今のところ60~70PV程度といった弱小ブログなんですが、続けていると良いこともあるもので、先日初めて「いつも読んでいます」というコメントをいただきました。
ブログを書いている中で、紹介した洋服のサイズ感等についての質問をいただくことは度々あったんですが、そういった声をいただいたのは初めてで、もうほんとに嬉しくなりました。で、その時に下記の記事が参考になったとコメントいただいたんですね。
こちら、ぶっちゃけ今のところPV数はほとんど無い筆者のオピニオン記事です。なので世の中に一人でも共感いただける方がいて、わずかでもお役に立てたと分かり、ほんとに嬉しく思いました。
調子に乗るわけではないんですが、おそらく子育て中のパパが「父親の役割ってなんだろう」と考えるきっかけにはなるんじゃないかな~、と思うので気になった方は是非ご一読を。
で、今日は上記の記事に被せた話。良い父親の見本じゃなく、悪い父親の見本みたいなおっちゃんが昔筆者の家の近所にいたので、今日はその話をしようと思います。改めて父親の在り方と役割について考えるきっかけになれば良いなと考えています。
近所に居た”家庭に居場所が無い父親”の標本みたいなおっちゃんの話
筆者は少年時代、兵庫県南部のベッドタウンに住んでいました。一軒家が立ち並んでいるような、よくある中流家庭っぽい住宅街を想像してください。
筆者の家の近所に夫婦+3姉妹という核家族の○○さん一家がいました。そこの長女は筆者と同い年で通っていた小学校も同じ。特に仲が良かったわけでもなく、たまーに話す程度の間柄。一方で母親同士はご近所さんで子供同士も同学年ということで、仲良くしてたみたいで、よく立ち話をしていました。
で、そこのお父さん(○○家の親父さん)が、家族に嫌われちゃって家庭の中にあんまり居場所の無い親父さんだったんですね。
普通の勤め人なので(たしか市役所勤務だった気がする)平日の昼間は家におらず、帰りは大抵飲んで帰ってくるので、夜の帰りも遅い。もうこの時点で嫌がられそうな予感しかしないんですが、更に少年野球の指導者をやってたので土日もほぼ家にいなかったそうな。
いやそれ家庭に居場所が無いってか、そもそも居ないじゃんって突っ込みたくなるんですが、でもそれだけなら多分嫌われはしないんですよ、たぶん。
決定的なのが○○さん家のお母さんの言動と立ち回り。そんな親父さんに常に不満を抱いていた○○さん家のお母さんは近所でボロクソに親父さんの悪口を言いまくり、更に3人の娘達にも親父さんの悪口を常に吹き込んでました。悪口を吹き込んでいたのも、要は子供を味方に付けて親父さんを孤立させ、責めたかったってことみたいなんですね。夫婦の信頼関係が無いのに父娘の信頼関係なんか築かせてなるもんか、みたいな気持ちだったんでしょう。
親父さんもイケてないってか、同情の余地は一切ないんですが、お母さんも浅はかなんですよね。狭い家庭内でそんな派閥争いみたいなことしても百害あって一利無しですからね。責めたい気持ちは分かるけど、手段は選ぶべきでしょう。大人なんだから味方を増やして気に入らないやつを追い詰めてコントロールしようとか、幼稚なことすんなと。
親父さんの “そりゃ嫌われるわ” エピソードはまだまだあります。
ある時珍しく親父さんが近所のショッピングモールに行くと言い出したことがあったそう。しかし、もうそこそこ大きくなっていた長女&次女は誘いに乗ってこず、当然お母さんも拒否。なので末っ子を「アイスクリーム買ってあげる」と言って誘ったらしんです。想像するに、おっさん一人でショッピングモールをウロウロするのが恥ずかしかったんじゃないかと思います。だから子供をダシにしたかったんでしょうね。で、末っ子ちゃんはアイスクリーム買ってくれると喜んでついて行ったんですね。ここで親父さん、あり得ないことをします。なんと約束を破ってアイスクリーム買ってあげなかったそうなんです。
これが決定打になって末っ子にも嫌われてしまいます。当たり前ですが。そんなこんなの自業自得で家庭内での居場所を失っていくわけです。
お母さんが物凄くしっかりしている人だったり、働いている人だったらまた違ったのかもしれませんが、○○さん家のお母さんは普通の専業主婦でした。結果、父親不在の父性の欠落した家庭の出来上がりです。
母親が子供を味方に引き入れて父親を責めだすと、父親にはなす術がなくなる
家庭の状況によるので一概には言えませんが、子供と接する時間は父親より母親の方が多い家庭が多いんじゃないかと思います。その場合父親としては、この○○さん家のお母さんのように、夫婦喧嘩の延長戦で自分のいないところで子供に父親の悪口を吹き込むような手口をとられると抵抗しようがありません。そういう戦術では母親の方が圧倒的に有利なわけです。子供と接する時間が長いんだからそりゃそうです。そうすると父親が家庭内で居場所を得ようと思うと、母親側に従うしかなくなってしまいます。性質の悪い母親は、そうやって父親をコントロールしようとするんでしょう。
まあ母親側にも色々と言い分はあると思うものの、正直ここだけ切り取ってみるとかなり卑劣な手口です。なので稀有な例だと思いたいのですが、もしかしたら珍しくも無い話なんじゃないかと思うんですね。程度の差こそあれ、会社で周囲を見渡しても実際にそうやって奥さんにコントロールされちゃってる立場のおっさんは結構います。しかも会社内で偉い立場の人ほど、家庭ではそういう立場だったりします。多分仕事に時間を割きすぎて、家庭を空けてた期間が長かったからでしょう。
別にそれでも家庭が上手く機能していればよいんでしょうけど、大抵上手くいってないようです。いやまあそもそも夫婦仲が悪いんだから、上手くいってるなんて言えるわけがないし、そんな環境が子供に良い影響を与えないのは自明です。そして父性が欠落した家庭環境って、ご近所付き合いとかそういうレベルではない大きな眼で見た社会との窓口が無い状態なので、社会的な課題を抱えたときに家庭内で適切に解決するのが難しくなります。社会的な課題ってのは具体的には進路、就職等の将来のことに代表されるような、”どうやって社会と関わっていくか”という社会的自立に向けた諸々の課題です。
家庭が子供にとって信頼できる場所でないと、自立に向けて悩んでいる子供が抱えた問題について相談ができません。必然的に外に意識が行きますが、意識を向けたその先に信頼できる大人が居れば良いんでしょうけど、そういう大人と出会えなければどうなるか。グレるってのも死語かもしれませんが、普通に想像してもあんまり良いことにはならないでしょう。
上記の○○さん家も結局キツい状態になってしまいました。
そうやって夫婦間の信頼関係が無いために起きる問題のしわ寄せは、弱い立場である子供に行くんでしょう。
夫婦の信頼関係が家庭の土台
でもさ、夫婦の信頼関係構築って言ってしまえばそれだけの話なんですけど、言葉で言うほど簡単ではないってことは実感している人も多いでしょうし、苦労している人の多さを見ても容易な話では無いのは明らか。奥さんに媚びれば良いなんて単純な話じゃないですし、旦那が偉そうにすれば良いって話でもなく、平等にしようって話でもない。性差と社会的な役割を理解してそれを全うするという、古臭いかもしれませんが多分そういうことなんじゃないかと個人的には思います。
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」(レイモンド・チャンドラー著「プレイバック」より引用)って別にハードボイルドを気取るわけじゃないんですが、真実を言い当ててる気がしなくもない。
夫婦の信頼関係は家庭が機能するための土台です。土台が無くて困るのは子供です。
つーことで奥さんと仲良くしましょう(笑)。当たり前だけど無茶苦茶大事なこと(笑)。
今日はここまで。
ではでは~。