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奨学金は借りるのが得:迷うくらいなら借りて資産運用しよう、という話。

2月末頃の話なんですけど、知り合いの息子さんが大学に入学されるという話をしてたら、じょじょに「学費大変やねぇ」「ところで奨学金は?借りるの?」みたいな、少々生々しい話をしてたんですよ。

ちなみにここで言っている奨学金とは、”日本学生支援機構” が運営している奨学金のこと。

この日本学生支援機構がやっている貸与型(借りる形の奨学金)は、

  • 第1種:無利子
  • 第2種:有利子

の2つがあります。

その知り合いのお宅は、大学も自宅から通える範囲にあるし、奨学金を借りなくてもお金は大丈夫(`・ω・)ってことだったのですが、私からはあえて「奨学金はとりあえず借りた方が良いよ?」という話をしました。

今日はそのときにした話をご紹介。

今大学生の人、これから大学生になる人、お子さんが大学入学を控えている人、そんな人に読んで欲しい話です。

激安金利でお金が借りられる奨学金は大学生の特権

奨学金の金利は、有利子って言っても冗談みたいに安い金利です。

筆者が借りた十数年前でも返済期間の15年間ずっと固定の0.5%でしたし、2020年現在だと0.1%とか、無茶苦茶に安い金利です。

普通に社会に出て数年くらい経ってる人なら分かると思いますが、15年固定金利で0.1%の金利とか、ましてや無利子でお金を借りられて返済期間が15年とか、まじであり得ない話。

何なら「騙されてんのか?」と疑いたくなるような常識じゃちょっと考えられないような爆安金利ですよ。

まじでこれ、大学生の特権

大学に通うお金が足りないなら迷わず借りるべきだし、借りなくても大丈夫、学費は賄えるという人なら、なおさら借りるべき。

借りたからって必ずしも学費や生活費に使う必要もないわけですから。

ちなみに筆者は大学院卒業までの6年間で、有利子と無利子の奨学金を併せて、約430万円借りました。

そして今も毎月約25,000円を絶賛返済中です。

奨学金は借りた方が得な理由:投資して資産運用に使おう

ちょっとゲスい話に聞こえるかもしれませんが、借りた奨学金を学費や生活費に回す必要がない場合でも、使わずにとっておいて、卒業後に投資に回せばよいのです。

20歳を超えれば証券口座を持てますし、積立NISAの口座も開設できますから、何なら在学中から積立を始めても良いわけです。

念のため言っておきますが、ここで言う投資とは、ETFやインデックスファンドに毎月一定額を長期分散投資する“普通の投資”のこと。FXの信用取引や仮想通貨で一発逆転を狙ってバクチをやろう、という話ではないのでご注意を。

“普通の投資” についてはこちらの記事をご参照ください。
金融庁の勧める投資のセオリーを解説してます。

投資なので “絶対に損しない” と保障されるものではありませんが、ちゃんと定期的に一定額を積み立てる長期分散投資で、セオリーを守ってやれば、”普通は” 結果はついてきます。

大学卒業時に約400万円の資金が手元に残る

月に8万円の奨学金を4年間借りたら総額で約400万円になり、これを卒業後15年間くらいかけて、毎月2万円強の金額を返していくことになります。

つまり毎月2万数千円を15年間貯め続けて、ようやく貯まるのが400万円というお金なわけです。

これを使わずにとっておけば、大学卒業時には約400万円の資金が手元に残ります。ただ奨学金の借り入れに申し込むだけで。しかも爆安の金利、もしくは無利子で。

(この画像は本文とは関係ありません)

若い人が持っている最大の資産は”時間”です。その”時間”を投資で最大限生かすためには、早めに投資を始める必要があります。

だけど普通は若い人はそんなお金は持ってない。だからそのための元手にしてもいいわけです。

ゲスい言い方ですけど、社会に出たらこんな冗談みたいな美味しい話は無いですよ。あったら詐欺を疑いましょう

ちなみに、大学時代に親が自営業をやってる友達がいたんですが、彼は限度いっぱいまで奨学金を借りて、親がその奨学金を店の運転資金にしてるという猛者もいました。

やりすぎちゃう?(・ω・)って話ですが、さすがは自営業の方。こんな金利でお金を貸してくれるなんて、他ではあり得ないってことをよくご存じだったんでしょう。

奨学金は多めに借りるのが正解

ここまで読んでいただければ、もうお気づきだと思いますけど、奨学金は多めに借りるのが正解です。

多めに借りても、少なめに借りても、激安金利に変わりはありません。同じ金利で借りられます。

多めに借り、学費や生活費に使って残った分を投資に回せばよいのです。

くれぐれも、手元にお金があるからと言って決して遊びになんかは使わないこと!無駄遣いはダメ絶対!

奨学金は高利貸しだ、という批判は的外れなんじゃないか?

今でもあるのかな?こんな感じ↓の奨学金に対する批判。

「返すあてのない奨学金を学生に抱えさせるには可哀想」

「学生に奨学金という名の借金を背負わせるのは非道い」

「奨学金を借りた若者が返済に行き詰まって困窮している」

「前途ある若者から利子をとりたてて食い物にしている」

こんな感じで、若い人が困窮してる原因は奨学金だ!くらいの勢いで、何故か一時期、やり玉に挙げられていました。

「借りた金は返すのが当たり前だろ!」「優秀な成績を修めた学生なら返す必要のない、給付型の奨学金もあるでしょ!」といった反論?もあるようですが、まあどれも的外れです。

貸与型はローンなんだから “奨学金” っていう呼び方が適切ではないって話もありますけど、単なる言葉狩りでしか無いので、これも意味の無い話。

日本学生支援機構の奨学金が、これもう慈善事業なんじゃないのか?っていうくらいの超低金利のローンだってことくらい、多少でも金融の知識がある、まともな社会人なら分かりますよね?

なので奨学金が高利貸しだ、っていう批判が的外れなのは明白。

ちょっと話がずれますが、不思議なのはいったい誰が何のためにこんな筋の悪い話を始めたのかってこと。奨学金をやり玉にあげて、誰か得する人がいるんだろうか?

今の奨学金制度が無くなって困るのは大学

逆に今の奨学金制度が無くなって一番困るのが誰か、って話は分かりやすいんですよね。

そんなもん、大学に決まってます。ってか大学の先生達が困る。

だって奨学金って学生を経由して学費として大学に流れ込んでるお金でしょ?要はそれって大学の先生達の給料の源泉じゃん?

(この画像は本文とは関係ありません)

大学教育に何を求めるのか、って話ではありますが、大半の人は良い職について経済的に豊かになるために大学に入っているはず。

にもかかわらず、

「うちは就職予備校ではない!神聖な学問のための場所である!」

「研究もやらずに就職活動にうつつを抜かす学生はけしからん!」

とか言ってる教授達がいっぱいいることは知ってます。

大学の先生ってのは教育者である前に研究者なので、自分の研究に打ち込んで、その分野で偉くなりたいから大学で教授をやっている人が多い。むしろほとんどの人がそうなんじゃないか。

とっても極端な言い方をすると、学生の進路なんかより、論文書いて自分の研究者としての業績を上げる方が大事、ってのが普通です。

(個人的に、それ自体が間違ったことだとは思いませんが。その業績が学生を集めることにもつながりますし。)

でも露骨にそんなこと言ってると学生を集められないので、そういう先生達も大企業の採用担当者に営業スマイルですり寄って「どうかうちの学生の採用枠を用意してください」ってやりながら、集客のために「うちの大学を出るといい会社に入れますよ」って言ってるわけです。

でもいまどき、トップクラスの大学を出たって、満足のいく就職ができる保障なんてどこにもない時代です。トップクラスじゃない大学ならなおさら。

ぶっちゃけ、卒業しても元が取れないようなバカ大学なんかに、わざわざ借金してまで行く意味なんか無いってのが現実です。

そんな大学でも、奨学金を借りて入れるのであれば入っておきたい、と思う人がいるから、何とか経営が成り立ってるんでしょう。

奨学金が無くなれば、大学に行かない人は増えるはず。大学入学者、つまり利用者が減るわけだから、そういう価値の無い大学から淘汰されるでしょうね。

たぶん、事の本質はこのへんにあるんじゃなかろうか。

学問の発展のためにと、研究者を増やしたのはいいものの、働く場所を作らないといけないからと言って大学を乱立させて「お金貸すから大学に入ってくれ」と学生をかき集めて先生方の居場所を守ってる、というのが現実なのでは。。

“大学教育の無償化” なんて話もありますが、どうなんでしょう?

全額税金で運営しましょう、即ち先生達の給料は私立大学も国公立大学も、全額税金で払いましょう、って話ですよね。

それで得するのは学生なのか、研究をやっていたい先生達なのか

学費が高いか、安いかに関わらず、ほんとに価値のある大学(卒業すれば社会的に価値がある人材になれる大学)に学生が集まることになるという、良い側面もありそうです。

けど個人的には、ゾンビ大学を延命させることにしかならないんじゃない?と思いますが。。

大学がどこだろうと、学費があろうとなかろううと、奨学金は借りておこう

大学批判みたいな話になりましたが、入った大学がどんなところか、卒業後の進路がどうなのか、なんて話とは全く関係者なく、ましてや学費があるかないかなんてことに関係なく、奨学金は借りておきましょう。

もし卒業後に返せないかも、、と思うなら使わずにとっておけばいい話ですから。

繰り上げ返済はしちゃダメ絶対

これは住宅ローンの繰り上げ返済がナンセンス、というのと同じ話ですが、0.1%の金利で借りてるお金を繰り上げ返済するくらいなら、金利5%で運用した方が得なのは、当たり前の話。

ETFやインデックスファンドに長期分散投資してて、5%のリターンは別に珍しくない、普通に出せる数字です。

そもそも借金というのは、金利を払って時間を買う行為のはずなのに、返済を前倒して買った時間を返上するってのは本末転倒な話。

お金が余って余ってしゃーないねん、という方でなければ繰り上げ返済をする意味は一切ないです。

もしくは、収入が不安定なので、できるだけ早く固定費を下げておきたい、といった明確な目的があるなら別ですが。


(この画像は本文とは関係ありません)

以上、必要かどうかにかかわらず、奨学金は借りた方が得ですよ、という話でした。

これから大学に入学する方、今大学生の方、お子さんが大学入学を控えている方は、是非頭の片隅にでも入れておいていただければと思います。

お金の仕組みを知っておくだけでも、人生の選択肢は広がりますから。。

今日はここまで!ではでは~。

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