コロナ対策ってことで会社の命令で在宅勤務が始まったのが3月末。
なのでもう在宅勤務を始めて半年が過ぎたことになる。
その間、一回も会社に行っていない。
一回も行ってないって我ながらちょっとびっくり。
出社の頻度は職種によるんだけども、会社の中でもソーシャルディスタンスをとらなきゃいけないのでデスクや会議室の座席は一定の間隔をあけて使いなさいというルールになっていて、要はオフィスの人口密度を下げなきゃいけないということ。
今のオフィスの広さで一定のソーシャルディスタンスをとって使うことを徹底すると、出社率は30%強くらいに抑えないといけないらしい。
そうするとオフィスに来ないと仕事ができない人、例えば試作設備とか評価装置を使わないと仕事ができないハード系のエンジニアの出社が優先され、それ以外の絶対出社しなきゃダメって感じでもない事務系とかソフトウェアエンジニアなんかは、来ちゃダメ、ステイホーム、ってことになるのである。
筆者は事務系なのでステイホーム組。そして気づけば一回も会社に行かないまま半年が過ぎた感じ。
いつの間にか日常になった在宅勤務
最初はちょっと非日常感があった在宅勤務だけど、今やもう当たり前になりつつある。
一時期は幹部層でコロナ対応の会議を頻繁にやっていて、ちょくちょく話を聞いていたんだが、最近はめっきり聞かなくなった。
色々対策して普通に仕事も回るようになったし、すっかりこの状況にも慣れたし、なんやかんやで落ち着いちゃった感じが漂っている。
元に戻すのか?いつか戻るのか?っていう疑問もたまに聞くけど、人混みはまだ怖いという人も当然いるし、そもそも完全にコロナがおさまるのがいつになるかなんて誰にも分からないから、戻せるのかどうかなんて誰にも分からない。
そんな感じなので先行きがどうなるかは分からないものの、もはや誰も「元に戻りたい!」「毎日会社に行く日常に戻って欲しい!」とか思って無い感じ。
「元に戻します。明日から普通に毎日会社来てください。」なんて話になったら、上から下まで大勢の全力で反対しそうな予感しかしない。
そんな感じでもはやコロナと関係なく、ニューノーマルになった感のある在宅勤務。いつかは在宅勤務可能な職種では、在宅勤務が当たり前になると言われていたけども、まさかこんな形で実現するとか誰も予想してなかったし、もしコロナで強制的に追い込まれなければこんなに早く実現することもなかっただろう。
コロナで時計の針が早まった感じ。
在宅勤務で最適化していく段階へ
どんなに賢い人達が仕切っていても、人間の集団が客観的かつ合理的に先を見越して判断し、行動するなんてのは難しい話だってことなんだろう。大抵の集団は状況に対応するのが精いっぱいだし、それが普通である。
逆に最近だと、全員で出社するのが当たり前な状況に戻ることはあり得ないので、在宅勤務が当たり前な今の環境を最適化していこう、という流れになりつつある。
要は在宅勤務になったことで生じている不都合を今の状況下でどうやって改善していこうか?という話。
例えばコミュニケーションと人間関係構築の問題とか。在宅でテレワークをやってみると分かるんだけど、既に信頼関係が築けている人とのやりとりであれば、むしろテレワークの方が格段に効率が良いのだが、まだ人間関係が構築できていない人同士だと、深い話はしづらくなるし発展に時間がかかるので、話しやすい人とだけコミュニケーションをとるようになる傾向があったり、色々と弊害が出るのである。
特に新入社員や中途入社で新しくコミュニティに参加してくるような人達は人間関係がゼロの状態なので結構きつい。
すぐに経営に問題が出るような話ではないけども、長期的には課題になるだろうからなんとかしなきゃ、という類の話である。
まあやっぱり色々な人との会話が無いと先細り感はあるし、事業に理解に乏しくなる。個人的にも、人間は対話で成長するものだと思っているので、何でもかんでも効率化してデジタルにしてしまえばいいとは思っていない。
そんな感じで在宅勤務が定着しつつある界隈でも、揺り戻しが起こるんだろうな、という雑感でした。
おしまい。