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国内で職業選択が可能な日本という国 その3

前回、日本が経済発展できた要因として下記を挙げました。

  • 1.地理的に米が収穫できる気候だから。米以外にも多くの作物が収穫でき、海産物も豊富に獲れた。
  • 2.古来より識字率が高かった。
  • 3.比較的早くから貨幣経済が発達していた。
  • 4.他民族からの侵略をうけず、また人口が半減するような規模の内戦がなかった。
  • 5.欧米列強の植民地にならなかったので、無茶苦茶な搾取を受けずに社会資本を蓄積できた。
  • 6.戦後に軍備に国力を割かず、アメリカの庇護の下で産業発展のみに集中した。

これら一つ一つは歴史の話になってきますので、今後の別記事で丁寧に追っていきたいと思います。

3回目になるこの話も今回で一旦最後にします。

昨今の人手不足の中での現場のリアル

筆者の勤める職場は、昨今では珍しく景気の良い事業をやっていて、今後急速に伸びていくことが予想されているため戦略的にかなりの額の設備投資をやっていて、併せて業務量も増えているので人手不足が顕著になっています。

急速に増えている業務量に対応するために派遣や常駐請負、外注といったアウトソースで何とか対応してきたのですが、それらのアウトソース人員が全人員の半数を超えたという異常事態になっていて、アウトソースに頼るのも限界に達しつつあります。

コアな業務は長期的に勤めることを前提にした人員が担う必要があるので、その確保が急務となっており、加えて今後10年程度でバブル入社組を含む人数の多い世代が引退していくため、その補充も必要になっています。

規模の拡大に伴う必要人員増と引退していく人達の補充分を合わせると、今後数年間は年間数百人規模で人を採用していかなければいけないという、あんまり聞いたことがないような、まじで?っていう状態になっています。人を増やせなければ機会損失を招いてせっかく投資した生産設備の稼働レベルが落ちて業績が伸びない、という笑えない状況に陥るってしまいます。

ちょっと前まで一生懸命リストラやってたのになぁ。。会社の方向性なんて数年で大きく変わり得るってことです。ましてや細かい景気の先行きなんて読めるはずもない。

そんな状況なので当然新卒採用にも積極的で、かなりの人数の学生をインターンシップを受け入れています。おおっぴらには言えないですが、青田刈りを意図したインターンシップですね。ちょっと話は逸れるんですが、最近の新入社員は凄いです。厳しい世の中ですから、皆さん一生懸命勉強されてきたんでしょう。英語が喋れるとか普通だし、目に見えて年々優秀になっています。それに比べてバブル入社組のおっさんおばはんは。。そんな優秀な昨今の学生に、最初に働く職場として選んでもらう必要があるわけです。

一方で数百人の採用を実現するために、新卒採用だけでやるわけにいかないし、そもそも不可能なので大部分は中途採用で賄う必要があるんですが、これが厳しい。全く思ったように集まらない。この原因はいくつかあるんですが、一番大きいのが、欲しい専門性とキャリアを持った人の人数自体が限られてきているということ。要するに採りつくしたっぽい、ということです。バブル入社組の補充という意味で言えば、50歳を過ぎた人は正直要らないし、できれば30代からせめて40代前半がいい。かつ誰でもいいってわけではないのでそれなりに優秀でキャリアもある人となると、そんな人が無尽蔵にいるわけもない。あれ?日本国内では採りつくしちゃった?じゃあもう頑張っても無理じゃね?という状況なんですね。

ガチで急務なダイバーシティ

日本国内では採りつくしちゃった。じゃあどうするかというと、国外で採るしかないわけです。そうすると必要性が現実味を帯びてくるのがダイバーシティってやつです。ダイバーシティってなんとなくこれまでは綺麗ごと的なイメージがあったと思うんですが、もう綺麗ごとではなくガチで直視しなきゃいけない。それは「多様性を認めましょうね」なんていうフワッとしたものではありません。多様性を認めるなんて当たり前の話で「終身雇用&年功序列といった日本でしか通用しない雇用慣習ではなく、グローバルスタンダードでの雇用制度」「長期的に働きたくなるような魅力的な業務と勤務環境」「移住先として魅力的な日本」「公用語は英語」といったもっと直接的に「海外の優秀層に着てもらうにはどうするか」という現実的な話です。

できなければ未来はない。それが現場のリアルです。

多様な職業選択が可能な国であるために今したいこと

自分の子供達の世代に、多様な職業選択が可能な、豊かな日本という国を残していきたい。そのためには外国の方々に日本に積極的に来てもらう必要がある。日本で働きたい、日本に住みたい、日本で生活したい、日本はいいところだと思ってもらって優秀な人達を惹きつけないといけない。そのはずなのに外国人技能実習制度なんていう、ゾンビ企業のために海外から奴隷を輸入するようなことをやってたら子供達に未来はない。

誰もが暮らしやすい、暮らして楽しい、そんな国になってほしいわけです。そしてそうなって嬉しいのは、何も外国の方々だけではなく今日本にいる人達や子供達だって同じです。少しでもその役に立ちたいなぁ。

ではでは。

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