痛ましいこちらの事件、初公判が開かれたといことで改めてニュースになっていました。逮捕から半年も経ったんだと思いつつ、現代日本を象徴するような事件で、父親として改めて色々考えさせられました。
外部リンク<NHK NEWS WEB “元次官「これしか方法無い」妻に手紙 長男殺害 起訴内容認める”>
思春期の子供に父親は必要
事件の語られ方として、多くは父親の元事務次官 熊澤英昭被告(76)に同情的です。筆者も心情としては同じです。普通の社会生活を送るのが困難な息子だったとのことですが、老齢になって自分の子供を殺さなきゃいけないほど追い詰められるっていったいどんな心境なのかと、考えるだけで辛くなります。
殺害された息子は、中学生2年生の頃から母親に暴力をふるっていたそうです。中二病とか言われますが、中学2年生って一般的にも難しい年頃です。思春期の難しい年頃だからこそ社会との接点である厳しい父性が必要な時期です。
この親子の場合は、父親が32歳のときに生まれた子なので、この時点で父親は46歳ということですね。一般的な40代半ばって働き盛りの年齢です。会社で管理職になっていたり、大きな仕事や大勢の部下を任されたり、一番働かなきゃいけない年代です。しかも霞が関官僚なんて、家帰ってます?ってくらいクソ忙しい職場ですよ。風呂入るためだけに帰るとか普通、みたいな。(深夜に霞が関を歩いてみると面白いですよ。道に隙間なくびっしりタクシーが停まってて圧巻の光景です。)実際見たわけではないですが、一番父親が必要な時期に息子にほとんど会えず、話す時間もなかったであろうことは想像に難くありません。
そう、仕事と子育ての一番大事な時期って重なるんですよね、どうしても。
「仕事、子育て、介護 」 逃げられない大事なことは時期が重なるもの
もっと言うと、親(おじいちゃんおばあちゃん)もおそらく70~80代くらいでしょうし、人によってはもしかしたら親の介護も必要な時期かもしれません。
仕事、子育て、親の介護、どれも逃げられない大事なものです。そんな、一つでも難しい話が重なってやってくるのが、40代の父親のリアル。考えただけで痺れますね。
手は抜けません。お金はかかるから仕事で稼がなきゃいけないし、介護を妻に丸投げして過度な負担をかけて良い事なんかありませんし、子育てを丸投げしたらどういうリスクがあるか、この事件が物語っています。会社で重用されてるからって仕事一筋でずっと会社にいるとか、絶対ダメ。やったら後でツケがまわってきますからね。パートナーともいい関係を築いておかないと乗り切れないでしょうね。
“いつか来る”と予測できることです。覚悟と準備を欠かさず、
ワークライフバランスは勝ち取るもの
働き方改革とかワークライフバランスとか昨今言われてますけど、それはたぶん勝ち取らないといけないものなんでしょうね。仕事が忙しいとか、会社がブラックだとか、言ったところで家庭がどうにかなっても誰も責任とってくれませんから、言い訳にしかなりません。自分のケツは自分で持つしかない。
どうやって時間を確保しましょうか。
ホワイト職場なら問題無し?
フリーランスになる?
投機で一発当てる?
不労所得を得られるように地道に投資を積み重ねる?
youtuberになる?
色んなやり方がありますし正解は無いんですが、自分で勝ち取らなきゃいけないことだけは間違いない。準備っは早めにした方が良いってことも、たぶん間違いない。
さて、頑張りましょうかね(^^)。
ではでは。