アメリカ大統領選挙がクソ熱いことになってて、もう国内のニュースとかそっちのけでかぶりついてるのだが、しばらく決まらなそうな気配。
なにこれハリウッド映画?って感じになっててマジで面白過ぎるんだが、さすがに現実は2時間じゃ決着つかないよね。気長にウォッチしていこうと思う。
で、今日は米国の話は全く関係ない、会社の忘年会の話。
もはや忘年会という文化が絶滅するんじゃないかという気さえしてる今日この頃。。
会社でも当たり前になりつつあるオンライン飲み会
最近ようやく新卒入社の人数も増えてきた感があるものの、筆者が新社会人になった2000年代終わりごろはリーマンショックやらなんやらのおかげで新卒入社の人数が凄く少なかった。
というかそれ以前から就職氷河期の時期もあり、大きめの会社はどこもそうだと思うが若手が少ない。
そのせいで万年飲み会幹事の若手ってたくさんいたと思う。筆者もその一人。飲み会幹事のベテランと化していた。
マネージャーになってようやく解放されて嬉しい限り。
と思っていたら時代は全然違う方向に進んだ様子。
先日別部署の話を聞いてびびったのだが、最近はもう歓送迎会ですらオンラインが当たり前になっているらしい。
衝撃的。
なんというかこう、新たに仲間に加わった人が職場の人と親睦を深めたり、新たな職場へ送り出してもらったり、歓送迎会って普通の飲み会とは違う意義があったように思うのだが、対面よりオンラインの方がやりやすいとのこと。
流石に寂しいんじゃないかと思って、そんなんでいいの?と聞いたら、在宅勤務のときに飲み会に行くとなると夕方わざわざ出かけることになり、なんとなく気まずく、奥さんや旦那さんの許可をもらわないといけないらしい。
なるほど。
会社の帰りに行く形ならそんなハードルは無いけど、わざわざそのために出かけるってのは確かにハードルが上がる。
家庭環境によるので、全然抵抗無く来れる人もいると思うが、中には難しい人もいるわけで、そうすると全員揃わないことになる。
だったらオンラインの方が出席率上がるし、こっちの方が良いのでは?という理屈も成り立つ。
歓送迎会の意義をないがしろにしているわけではなく、状況に応じて最適な形は変わる、ってことだ。
実は必要とされてなかった会社の飲み会
そんな風潮なので筆者の職場界隈では、忘年会なんて話は一切出ていない。例年ならそろそろ偉い人のスケジュール押さえて店の予約しとかないと、とか言って幹事が慌ててる時期だが、一切誰も誰も触れていない。オンラインでやるならそんな苦労も必要無く、慌てる必要も無い。幹事さん的には実にありがたい話だろう。
それに参加する人達にも今のとこと概ね好評なようだ。オンライン飲み会なら好きなモノ自分で調達して食べればいいし、飲み物だって好きなモノを飲めば良い。酒が飲めないのに無理にビールに付き合う必要もない。
だいたい会社の忘年会なんて儀式みたいなもんで、なんとなく参加しなきゃいけないような空気を作られて5,000円とか6,000円とか、決して安くもない料金取られて、好きでもない冷めたコース料理食わなきゃいけないとか、よくよく考えたら何かの罰ゲームか?って話だ。幹事的にも必死こいてセットした飲み会なのに料理が美味しくないとか一部の人にブツブツ文句言われたり、ストレスたまるし。
オンラインでいいよってことになれば、それで済ませたくなるのも全然分かる。顔を合わせて飯を食いたければ、行きたい人だけ行けば良いのである。ちょっと寂しい気もするが。。
しかしそうすると困るのは居酒屋である。年末は居酒屋にとっては書き入れ時である。少なくとも筆者の会社では忘年会の件数が激減するのは間違いないんだが、会社の周りの居酒屋さん、大丈夫だろうか。大丈夫なはずがない。
次見た時に無くなってたりしたら、ちょっと胸が痛むなぁ。。
会社飲み会の需要はもう戻らないだろうから、この状況で閉店したらもう復活はしないだろう。
しかしつくづく思うが、おそらく忘年会なんてのは実は消費者に歓迎されていなかったわけで、今までは表面化せずになんとなく続いていた習慣なわけだ。何かのきっかけで世の中が変わると一気にそれが表面化して需要が消滅してしまう。
しかし兆候はあったはず。忘年会なんて行きたくない、古い習慣だ、と思ってた人が多くいたのはちょっとネットを見れば分かる話。潜在的には忌避されてるのは分かってたはず。
居酒屋さんに限らず、大きな会社の商売だって一緒だ。やっぱり顧客の気持ちを汲んで、それに対応するっていう当たり前のことができないと商売は続かない。
お客にそっぽ向かれたら終わりだ。
(逆に言うと、お客にそっぽ向かれてるのに続いてる商売ってのは怪しいって話でもある。どこかで悪いことしてるんだろう。悪徳商売ってやつである。)
肝に銘じたい。