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アメリカが世界の盟主ってどういうこと?分かりやすく解説

アメリカが世界の盟主ってよく言われるけど、どういうことか?

今日はアメリカが世界の盟主である理由と要因を分かりやすく解説します。

アメリカがモノを買うこと成り立っていた世界経済

アメリカって1980年代からずーっと貿易赤字なのね。一方で日本、欧州、中国とか他の国は黒字だった。つまりアメリカがそれらの国の商品を買ってあげてたから黒字だったってこと。アメリカが買ってあげることで世界経済を支えてたわけ。

すんごい気前よくがんがんモノを買ってくれるお客さんだったのがアメリカさん。特に日本はずーっとアメリカにモノを買ってもらうことで成り立ってきた。

一方で日本とか中国とか、アメリカにいっぱいものを買ってもらってる国は、アメリカの国債を大量に買ってあげてました。つまりアメリカにジャブジャブお金を貸してたってこと。アメリカはそのお金で国家予算を組んできていた。

さらにそれらの国の企業が(トヨタとかソニーとかアメリカに工場を作ったりして直接投資をすることで、買ってもらったお金をアメリカに還流してたのね。そうやってアメリカを中心にお金が回ってたのがこれまでの世界経済。

というかアメリカがアメリカ以外の国を自分専用の銀行というか、財布みたいにして破格の条件でお金を借りまくって、それを世界に還流してたとも言える。ちなみに2020年時点での日本と中国のアメリカ国際保有残高は1兆ドルくらい。

世界を支配してきた基軸通貨ドルと金持ち国家アメリカ

何でアメリカさんがこんな桁違いの借金ができたかというと、ドルが基軸通貨だから。ついでにアメリカが強いから。

アメリカさん超強いし、ドルは紙くずにはならないでしょ?ウォンとか5流国のいつ紙くずになるか分からない通貨と違って信用力が桁違いにある。

基軸通貨とは何かというと、何でも買える魔法の通貨のこと。国際取引は信用のあるドルで取引されるのは基本。モノの売り買いをするのに、いつ紙くずになる通貨なんて使えないし、使いたくない。なのでドルが無いと国際取引できないから、どの国もドルを外貨準備としてため込んでおく必要がある。だからみんな必死でドルを買ってため込んでくれる。

しかもそれってアメリカにとっては凄く利益のあることなんですよ。その各国がため込んだ外貨準備高はプリペイドカードの未使用分と同じで、実際に使用していない分は発行元の利益になるから。

普通は国債を乱発しまくったら国債が値下がりして金利は上がるしドル安になるんだけども、為替レートを安定させたい日本とか中国はアメリカ国債を買いまくるもんだから全然金利も上がらない。輸出しないとダメな日本とか中国は円高や元高になると困るでしょう?なのでいくら借金してもOKってことでアメリカは国債を乱発する。

しかもアメリカ国債を勝手に売ったりしたらまじで空母差し向けられそうで怖いから、変なことできないし。いやまじで殺されるんじゃないかっていうね。

とまあそんな感じで圧倒的な軍事力、というか国力を背景に、基軸通貨ドルの信用力を担保にして世界中から桁違いの借金をしてモノを買いまくって世界経済を支えてるのが世界の盟主アメリカ。

その基軸通貨ドルは世界中で自由にモノを売り買いできる自由貿易体制下でこそ威力を発揮する。自由にモノを買おうと思ったらドルが必要になるから。

自由ってのは即ち弱肉強食。つまりはアメリカが絶対勝つ世界

だからアメリカは自由貿易を推し進めてきた。

制約無く自由に競争すれば強い方が勝つに決まってるでしょ?基軸通貨ドルを持ってて強大な軍事力と経済力を持ってるアメリカが強いと分かってるから自由貿易を推進してきたわけ。アメリカが勝つに決まってる世界だから。

自由っていうとすごく美しい響きに聞こえるけど、それは強いものが必然的に勝つ弱肉強食の世界。強いアメリカにとって都合の良い世界なわけ。

基軸通貨米ドルを持ってるから強い

⇒自由貿易で米ドルが世界中でもっと広く使われる

⇒もっと基軸通貨としての米ドルが強くなる

⇒(゜д゜)ウマー

だからアメリカさんは自由貿易を推進してきたの。ときにはごり押しで自分に都合の良いルールを作り、この自分にとって都合の良い世界秩序を守るため軍事力を行使しながら、「世界の警察」役を積極的に果たしてきたの。

逆に負けそうになるとルールを無視して、力づくでつぶしに来ます。かつて日本がやられたように。アメリカの論理ってのは自国に都合の良いルールをいかに作るかって話。

借金しすぎて限界を迎えつつあったアメリカ

しかし最強国アメリカといえど信用力が無限にあるわけではないので無限に借金はできない。

貿易赤字が膨らみ過ぎて、借金ができなくなればアメリカ経済が詰んでしまう。そして「そろそろまじでやばいんじゃね?」ってくらい貿易赤字がやばいことになってるのね。特に対中貿易赤字が。

中国をアメリカに財布にしてやろうとして、経済成長させてきたのは良いけれどもあまりに中国が膨張しすぎて、こりゃまずいってなってきた。

つーことで第二次大戦の後に作ったこのUSドルを基軸に据えた体制も限界を迎えつつあり「もう無理(><)世界の警察とかやってる余裕ねーよ」ってなってるのが今のアメリカの状態。

トランプ大統領誕生は歴史の必然

そういう世界の盟主とかやってても得することが少なくなってきてんじゃね?という空気感の中で大統領になったトランプ大統領は「アメリカは世界の盟主から降りるからね」と明確に言ってます。

トランプ大統領が言ってるのは

「アメリカはもう世界の盟主じゃないんだから特別な責任や義務なんか負わないよ。自由貿易圏でリーダーシップとってルール作ったりするんじゃなくて”これをやるから、あれをよこせ”的な二国間での交渉を基本にやっていくからね」

ってこと。

トランプは異常だ、保護主義的だ、おかしな大統領だ、みたいにマスコミは煽るけども、歴史の流れを俯瞰してみれば当たり前のことしか言ってないし、誕生するべくして誕生した大統領だってことです。

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