電機業界と会社の話

アフィリエイトで稼いで生活するってどういうこと?と思った人に読んで欲しい話

ちょっと刺激的なタイトルなんですけど、”アフィリエイト“って聞いたことありますか?

ブログをやっていると良く聞く単語なんですけど、ネットの世界に詳しい人なら、一度くらいは聞いたことがあるんじゃないかと思います。

アフィリエイト” というのは “成功報酬型広告” のことで、ウェブサイトに広告を設置して、広告をクリックした人がその商品やサービスを購入したら、ウェブサイトの運営者に成功報酬を払う形態の広告のこと。

要はウェブ上で客引きに報酬を払って、商品やサービスを宣伝してもらうイメージ。成功報酬ってところがポイント。

一時期よりは下火になっているとはいえ、アフィリエイトで儲けよう、って話はよく聞きます。

今日はそんなアフィリエイトの話。

まず言っとくと、筆者の意見は「アフィリエイト”だけ”で大儲けしようってのは、あんまりおススメできる話じゃないなぁ」です。

アフィリエイトで生計を立てている “アフィリエイター” に会って話を聞いてみた

なぜアフィリエイトの話をしようと思ったかと言うと、筆者はTwitterのプロフィールに “初心者ブロガーです” と書いているんですが、そうすると

  • ネットビジネスで脱サラしました!
  • ブログで儲けてブラック企業をやめた!今は幸せです!
  • 3か月で30万PV達成したブロガーです!
  • ネットで稼いでいる月収7桁のフリーランスです!

みたいな人達からいっぱいDMが来るんですよね。

で、その中で比較的丁寧なDMを送られてきた方が、「自分はアフィリエイトに詳しいので良かったら教えますよ!」と言って、色々とDMで教えてくれたんですね。

で、

「アフィリエイトで生計を立てている、いわゆるアフィリエイターってどんな人なんだろう?」

「アフィリエイトで生計を立てるって、どういうことなんだろう?」

と興味をそそられまして、話の流れもあって実際に会って話を聞いてきました。

その話が、色々と考えさせられたというか、初心者ブロガーの筆者にとっては面白かったので、今回の記事のネタにさせてもらいました!

実録 アフィリエイター Aさんとの会話

で、実際に会いに行きました。

指定された場所は東京都心のタワーマンションのラウンジ。かなり規模の大きな立派なタワマンなんですけど、ここの住人だそう。

この時点でかなり、はったりを利かせてくれてます。

挨拶ついでに「アフィリエイトって儲かるんですねぇ!」と思わせたいのか、そう言って欲しいのか。両方かな?

約束の時間に遅れること10分、アフィリエイターのAさんが到着したので、会話を開始(`・ω・)。

Aさん「早速ですけど、ブログをやられてるんですよね?ブログを始めた動機というか、アフィリエイトに興味を持った動機は?」

筆者「ん~~、特にアフィリエイトに興味があるわけではないんですけど、ブログを始めたのは単なる興味ですね。面白そうだな、と思ったから。アフィリエイトのことはほとんど知らないですけど、面白いと思えれば是非やってみたいとは思いますね。なので今日は、アフィリエイトってどういうものなのかを伺えるといいな、と考えてます。」

Aさん「自分がアフィリをやってる理由は、お金ですね。ぶっちゃけ金になれば何でもいいと思ってるんで。とくかく稼ぎたい、金が全てと思ってやってますね。」

ほほぉ(・ω・)

Aさん「まず、ブログとかアフィリエイトって、100記事書けば稼げるようになるとか、初期投資無しで稼げるって言ってる人がネットにはいっぱいいるけど、あんなのウソですよ。実際には、サイトのデザイン代が80万から90万円、サーバー代が月1,000円くらい。検索キーワードを調べるツールが月3万円、ヒートマップとかが見れるサイトの分析ツールが月3万円くらい。更にライターに記事を書いてもらうのにお金がかかるから、最初の1年で200万円くらいのお金が必要なんですよ。」

筆者「なるほど。まあ、世の中そんなにうまい話なんてないですよね。」

Aさん「ネットで出てる情報だけ見てたって無理なんですよね。そんな有益な情報をタダで他人に渡す人なんていませんよ。そんなの当たり前じゃないですか。簡単ですよ、って言って始めさせて、やってくうちに稼げなくて困り始めるから、そこでそういう人に色んな情報とかを売るために、甘い事言って誘導してるんですよ。」

筆者「なるほど~、そういう世界なんですね。」

Aさん「自分は30個サイトを運営してます。例えば一つのサイトで月600PVあって、成約率が1%で、単価が5,000円だったら月一月で30,000円の収益になるでしょ。そういうサイトを30個運用していれば月90万円入ってくるんですよ。そうやって稼ぐのがホントのやり方。でもそういうサイトを作ろうと思ったら、調査もしっかりやらないとできないし、デザインも見栄えよくしないと買ってもらえないから、最初に200万円くらいはかかるんですよ。」

筆者「なるほど。ちなみにそのサイトでどういうものを売っているんですか?」

Aさん「不倫略奪愛のやり方の情報商材とかですね。出会い系サイトのアフィリエイトなら、登録してもらうだけで1件で4,000円くらいの報酬になる案件もあるんで、ナンパのやり方のサイトを作って誘導するとかね。月600PV程度しかなくても、単価の高い案件を成約させられれば、月5万くらい稼げるんですよ。」

いきなりゲスい話キタ(・ω・)

筆者「(笑)」

Aさん「あとは筋トレ系のアフィリエイトだと、加圧シャツとか。加圧シャツって単価が高くて、これも1件で5,000円くらいの利益になるんですよ。」

筆者「加圧シャツかぁ。でも、自分もずっと筋トレやってるから分かりますけど、加圧シャツなんか着ても全く意味ないですよね?」

Aさん「いや~、それは私には関係ない話ですね(笑)。効果が出ても出なくても、買った人ときにその人が満足に思えばいいんですよ(笑)。」

筆者「なるほど(笑)。その不倫略奪愛のやり方とか、実際買った情報通りにやったらできるもんなんですか?」

Aさん「人によりますよね(笑)。」

筆者「なるほど(笑)、そりゃそうだ(笑)。ところで、すごく伺いたかった話なんですけど、プロフィールに初心者ブロガーですって書いてtwitterやってると、やり方教えますよ、とか友達になりませんか、みたいなDMがたくさん来るんですよね。今回のAさんもそうでしたけど。これって何故なんですかね?何で皆さん仲間を集めようとするんですかね?」

Aさん「情報商材とか教材とかを売ったりしたいんでしょう。自分の場合は、情報交換できる相手ができるし、アフィリエイトのやり方を教えた人がのサイトが実績を上げれば、企業の案件を受けるときに実績になるから、こっちにもメリットがあるんですよ。あとはその人のサイトに自分の広告を貼ってもらうこともできますからね。」

筆者「自分の広告?例えばどんな?」

Aさん「さっきも言ったような、不倫略奪愛の情報商材とか、自分で作った商材の広告ですね。」

どうでもいいけど、さっきから普段リアルじゃあんま聞かないパワーワード連発だね(・ω・)

筆者「なるほど。」

Aさん「あとは、たまに集まって飲み会やったりしてますね。やっぱりみんな集まって、わちゃわちゃやりたいんですよ。傷をなめ合ってる感じですかね。要するにね、結局つまんないですよ、この仕事(笑)。」

すごい納得(・ω・)

筆者「なるほど(笑)」

Aさん「他にドッグフードのサイトもやってますね。自分は犬なんて飼ってないんですけどね(笑)。サイトのコンテンツの構成だけ一生懸命考えて、中身はライターに書いてもらうんですよ。1記事1,000円とかで。そうやって回していって、アフィリエイトサイトを作っていくのが自分の仕事というか、やり方ですね。一回作ったサイトは放置してれば3~4年くらいはお金を生んでくれます。サイトのデザインも一回デザイナーさんに作ってもらえば、色んなサイトを作るのに使い回せばすぐ回収できるし。そうやって月に3~5万円くらい稼げるアフィリエイトサイトを半年に一つくらい作っていくんですよ。ブログなんて手間ばっかりかかってお金にならないんですよね。だから稼ごうと思ったら手間のかからないサイト形式でやってくのが正解。」

Aさん「日本人はお金を稼ぐことに抵抗がある人多いけど、自分はそうは思わないなぁ。金にならなきゃ何の意味もないし。あなたのブログ?こんなの全然お金になってないでしょ?バイトやった方がましだよね。こんなのオワコンだからさ。参考情報のリンクなんか貼ってたり、これって敵に塩を送ってるのと同じなんだよね。SEOのことを全然分かってないよね。一回つぶして新しいサイト立ち上げないとダメだね。自分が指導してあげますよ。」

筆者「なるほどなるほど、勉強になりますね。ただまあ、自分は今特にお金に困ってるわけではないですし、今の仕事に不満があるわけでもないんですよね。そういうアフィリエイトサイトにも今は興味を持てないので、今回は遠慮しときますね。」

Aさん「ついては、サイトのデザイン代とか、みんなで共有してるツールの費用は、仲間に入るなら分担してもらわないいけないから、最初に15万円は払ってもらってるんだよね。一括ですぐには払えないだろうから、クレジットで12回とかに分割してもらってもOKだからさ。」

うん、話聞いてる?ってかそれどういう計算(・ω・)?

筆者「なるほど。ところでさっきお金がすべてっておっしゃってましたけど、他の仲間の方も同じような感じの人達なんですかね?」

Aさん「そうですよ。みんな、いい女と遊びたいから金が欲しい、って感じ。だって70歳とかになってお金持っててもしょうがないじゃない。今金が欲しいんだよ。」

筆者「なるほど。まあ、こういうことも続けないと形になっていかないでしょうからね。続けるために仲間を集めてやっていくというのは合理的かもしれませんね。教え合うってことも必要になってくるでしょうし。」

Aさん「自分は家が貧乏で、高卒で働き出してお金が無くて、10年以上前からアフィリエイトやってるけど、最初は全然上手くいかなくて、師匠を見つけて教わったんですよ。そのときに、”君が上手くいかないのは失うものがないからだよ。今100万円俺に払ってみな?やり方を一から教えてやるからさ。そのくらいの覚悟があれば成功するよ。”と言われて、腹をくくってそのまま消費者金融に行って100万借りてその人に習いだしたんですよ。自分はそれが始まりだったなぁ。。」

へぇ(・ω・)

筆者「まあ、考えてみて改めてお返事しますね。今日はありがとうございました。」

Aさん「そうですね、是非考えてみてください。ありがとうございました。」

もちろん後日正式にお断りしました(・ω・)

アフィリエイト “だけ” で生計を立てるのは甘い話じゃないよ

以上、アフィリエイターに会って伺った話の模様をお伝えしました。だいぶ省略しましたけど、だいたいこんな感じ。

しかし実際にアフィリエイトで生計を立ててる人の話を直接聞くと、色々と勉強になりますね。

そもそも筆者なんかは、アフィリエイトというのは、自分が使って良かった商品を紹介して、もし売れたらちょこっと謝礼がもらえるもの、くらいの軽い捉え方しかしてなかったんですけど、ガチ勢からしたらそれじゃあ甘っちょろみたい(;・∀・)

アフィリエイトで稼ぐ人ってネットの中では “アフィカス” とか言われて、敬遠されがちですけど、リアルな話を聞いてみると、まあ分からなくもない。

けど、アフィリエイト自体は単なる商品宣伝の仕組みですから、アフィリエイト自体がうさんくさいのかっていうと、それはちょっと本質からずれた話。

ネットに限らずリアルの世界でも、効果の疑わしい高い商材を売る商売って、昔からあったわけで。

今でもあるでしょ。腹に巻くだけで腹筋を鍛える機械とか。

 参考リンク<消費者庁ホームページ “EMS機器の販売事業者4社に対する景品表示法に基づく措置命令について”>

以前はそういう商売だと、対面販売とか訪問販売で人をその気にさせて買わせる営業マンが強かったけど、今はネットを使えば生産性高くやれるので、その方が強いってだけの話でしょう。インターネットが普及したことで、営業代行を依頼するハードルが下がり、手段と販路が少々変わっただけの話。

生産性の高い手段を使って、伝統的な商売をやってるだけで、本質はそんなに変わってないのではなかろうか。

ただ今回の話のポイントは、組織に属さずに、フリーランスでアフィリエイト “だけ” で “早く” 月100万円の収入を得たり、都心のタワマンに住むくらいの収入を得ようと思ったら、甘いこと言ってちゃ無理で、そういう、ちょっとうさんくさい商材を扱っていかないと無理ってことなんでしょう。

うさんくさい商売って何だろう?

Amazonとか楽天とか、自身で高い信用を築いているモールのアフィリエイトは報酬が非常に低かったりします。そもそも信用というか、ブランドがあれば営業マン(=アフィリエイター)に強く頼る必要がないってことだし、売ってるものもそこまでおかしなものもないし。

一方でうさんくさいものを売ろうと思うと、商品自体がうさんくさいので、虚飾したり、消費者を騙すか騙さないかのグレーゾーンに行かないと売れないわけで、それを上手に売る営業マンのスキルってのが重宝されることになるわけです。だから営業マンへの報酬も高くなる。

アフィリエイト “だけ” で生計を立てようと思うと、そこに踏み込まなきゃ難しいんでしょうね。閾値がそのあたりにあるというか。

うさんくさい、ってさっきから連発してますけど、何がうさんくさくて、何がうさんくさくないかって、明確にするのは案外難しいかも。

筆者が好きな洋服でも、高価なインポート物やドメスティックブランドのものは、好きではない人や、洋服のことをよく知らない人からしたら、ぼったくりに見えたり、消費者を騙してるんじゃないか、と思う気持ちも分からなくはない。価値観によるところも大きいし、リテラシーが無いと見分けられないって話もあるし。

ただ、自分が何を売っているのかは、売ってる人達が一番分かっているのではなかろうか。正しく信用を築くことは、長く商売をする上で絶対に必要なことですし、資本主義社会に高い職業倫理は不可欠だ、ってのは当然の話でしょうし。

売れて金になって、法に抵触しなきゃなんでもやりまっせ、というのも一つの価値観だし、それをどうのこうの言うつもりもないのですが、自分の子供に胸張って言える話じゃないなぁ、と思うのも自然な話でしょう。

少なくとも自分には全く面白くなさそう(・ω・)

個人が組織に属さず、様々な手段でお金を稼げる時代というのは、凄く良い時代です。心の底からそう思います。だからこそ、面白い、楽しい、と思えることを追求するってのが、これからの時代に求められる価値観なんじゃなかろうか。

それにしても、最近の若い世代が検索エンジンを信用しなくなってきてるって話も、納得。口コミとかの血の通ったリアルな情報を期待して検索してんのに、良くも悪くもガチガチにSEO対策した、金臭いコンテンツばっかりが検索結果で表示されたら見るのもイヤになるわな。

今日はここまで!ではでは~。

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