先日イノウエブラザーズのアルパカストールを紹介しました。
もう一つアルパカのストールを持ってまして、それがMARKAWAREのナチュラルカラーアルパカ100%のストール。一昨年購入したものです。なんでそんなにアルパカばっかり買ってるのか自分でも謎なんですが、なんとなく惹かれるんですよね。
特にこのMARKAWAREのものは無染色の毛を使っているのが珍しい(製品名に”ナチュラルカラー”と付いているのが無染色のもの)。アルパカの原毛は染色しやすい白が良く売れるので白いアルパカを増やしてきた歴史があり、今では飼育されるアルパカのほとんどが白だそう。そのため有色の品種が希少で、特にブラックアルパカは全体の0.01%しかおらず、大変希少な品種らしい。
希少だから何?って話かもしれませんが、そんな希少なブラックアルパカ100%の生地ってどんなだろうって?と凄く気になったんですよね。男子ってモノのスペックに何故か心惹かれることってあるじゃないですか。それの一種なんだろうと思いますたぶん。
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ナチュラルブラック アルパカストールってどんな感じ?
そして実際実物を見てみると、硬さのあるアルパカの毛なので生地に張りがあって分厚く、強いつやがあって高級感を感じさせる生地感。特筆すべきはその風合い。無染色の糸なのでところどころ白っぽい毛も混じっていたり、風合いが変わっているというか、獣の毛らしさを残しているというか、 妙なリアリティがあります。たぶん染めてると、もう少し人工的な感じになって、こういう自然な風合いにはならないんだと思います。

ツヤツヤっとしてるんだけど
妙な迫力があるのが分かりますかね
染色してないからこその生々しさってことなのか
それが何なの?なんかいいことあるの?って話なんですが、何だろう(笑)自然な複雑さを感じさせる風合いでつやつやしてるからなのか、すごく強い存在感があるんですよね。それが高級感にもつながってるんだろうと思うんですが、惹かれるんですよね。
そして機能面でも、分厚いし、そもそもアルパカの繊維は保温性抜群なのでめちゃめちゃ暖かい。都内くらいの気候だとちょっとオーバースペックじゃね?ってくらい暖かい。これ一枚首に巻いておけばコートがウールの分厚いやつじゃなくても全然余裕で過ごせます。
見た目的にも生地に高級感があり、厚くて張りがあるのでくるっと一巻きするだけでしっかりボリュームが出て大変サマになります。自然にフワッとする感じなので、わざとらしさも無く、大変いい感じです。
ということで良いものであることは間違いないので欲しいなぁと思ったのですが、お値段が税抜きで36,000円。アルパカもそのうち原料価格が高騰しそうだし、質を考えれば妥当なお値段なんですが、いかんせん絶対値として高い。ということでセールになんねーかなーといやらしいことを考えつつ、即決できず迷っていました。しかしMARKAWAREって直営店ではスタンダードなアイテムってセールにかけないことが多く、このストールも例にもれずセールにはならなかったんですね。どないしよ、と思ってたら、有楽町の阪急メンズ東京で4割引きになっているのを発見。すかさず購入しました。
セールの穴場?有楽町 阪急メンズ東京
また改めて記事にしたいんですが、この有楽町の阪急メンズ東京は自主編集売り場があって、理由はよく分からないんですが、セール時期になると普通はセールにならないようなものまでセールにかかる珍しい売り場なんです。更に凄いのが、時間が経つと70%オフとか80%オフとか、ほとんどヤケクソレベルまで値下げされるところ。以前MARKAWAREのトレンチコート (他ではそもそも売り切れることが多くセールにかからない超良品) が売れ残っていて70%オフになっていたので迷わず購入しました。70%オフとかね、これ転売しても確実に利益が出るやんってレベルです。あんまり言いたくないけど、そのくらいの穴場です。どうしてなんだろう?目指す姿と実際の客層が違ってるのかな?
店舗自体が大きく改装されたので今後どうなるのか分かりませんが、今年もチェックするつもりなので、改めてレポートできたらいいなと思ってます。改装後も非常によくできた面白いお店になっているので、 セール時期に限らず訪れて損の無い、おすすめのお店です。
TEXT(テクスト)の最新アルパカ製品
で、ここまで紹介しておいてなんなんですが、アルパカ素材の製品は今年からはどうやら「MARKAWARE」ではなく、新ラインの「TEXT」の方で出ている様子。そして今のところTEXT名義でのストールが今のところ見当たらない。。直営店にはおいてあったんですが、去年のものかも。。その辺はまた調べてレポートしたい。。
なんとなく惹かれるものがあるので、毎年こちちのアルパカ製品を見て触って試着しているんですが、シーズンを重ねて目に見える形で進化しています。筆者が持っているストールはアルパカを使いだした最初期のものなので、そこそこの硬さとチクチク感があるんですが、直近のものは別物みたいになってます。例えばダブルフェイスの生地なんかは、肌にあたる部分は柔らかくさらさらで肌触りが大きく改善されていて、外側は毛皮か?ってくらい毛足の長いふさふさの起毛になっていてゴージャス感が半端ない。パッと見は毛皮っぽいんですが、毛皮ほどもさもさしてない、わざとらしさの無い自然な感じなので、いやらしくならないギリギリのバランスになっていて非常に大人っぽくてかっこいいです。ファー素材がトレンドとして注目され始めてますが、そういうところも狙ってるのかな?
外部リンク<MARKAWARE公式サイト”ALPACA FAIR VOL.2″>
起毛処理されていないニットなんかも、試着した感じではチクチク感がほぼ無く、快適に着れます。以前までと比べて細い糸を使っているようで、素材のレベルが上がっていますね。その分お値段も結構なものになってますが。
肌触りが改善されていたり、保温性が優れていたりとか、また前の記事でも触れた通り繊維が頑丈で毛玉になりにくいとか、色々とスペック面で優秀なのは間違いないんですが、筆者的に推したいのは風合い。ぶっちゃけ趣味の世界の話だと思うんですが、良い革製品を見た時に感じるような、ナチュラルな豪華さを感じさせるところにときめくんですよね。ほんとどうでもいい話ですが、こちらの製品は何故か見ていて楽しい。直営店にたまに寄って定点観測するのが趣味みたいになってます。
気になった方が、もしいらっしゃれば是非見てみてください。共感いただけると嬉しいです。
ナチュラルカラーのアルパカストールを使い込んでみてのレビュー
頑丈で、使い込むと風合いが増すよ、と言われるアルパカ製品ですが、それが単なるセールストークなのか、事実なのか。筆者が2年ほど使って確かめた感じだと本当っぽいですね。
たまにブラッシングするくらいのメンテナンスはしていますが、繊維のツヤは衰えないし、硬い毛が徐々に抜けてきて肌触りはむしろ良くなってきてます。新品の美しさとはまた違うんですが、雰囲気が出てきているというか、ビンテージにありそうな深い風合い?(語彙力乏しい^^;)が出てきています。

写真を撮るのは難しいのかも。。
じわっとしたツヤ感のある風合い
もっと年数を重ねて使い込みたいと思いますが、やっぱり革製品とまではいかないまでも、いい感じに経年変化してくれて、最高の状態で長く使えるモノだと嬉しいですよね。

まとめ
おすすめしたい、とタイトルで言っておいてなんですが、まあそこそこのお値段のするマニアックなものですし、万人におすすめできるようなものではないんですよね。ただスペック的に大変優れていることと、ああこれは本物だわ、と感じるというか良いものであることは間違いないので、実物を見る機会があれば、こんな面白いものがあるんだーくらいの気持ちで触ってみると楽しいですよ。
ではでは。